千葉県内で地震活動が活発となり、最初の地震が起きてから27日で1カ月となった。27日早朝にも震度2の揺れがあり、期間中の震度1以上の地震は計49回(27日正午現在)に上り、最大震度4を4回観測。過去には1カ月以上経過してから最大震度を記録したこともあり、銚子地方気象台は県民に引き続き日頃の備えなど注意を呼びかけている。
同気象台によると、東方沖、北西部、北東部、南部を震源とする震度1以上の地震49回のうち、最大震度4が4回、同3が7回、同2が16回、同1が22回。最大規模の地震は1日早朝に発生したマグニチュード(M)5・3(最大震度4)。
国土地理院(茨城県つくば市)は1日、房総半島沖でプレート(岩盤)境界が数日から数年かけてゆっくり滑る現象「スロースリップ」の検出を発表。相次ぐ地震は「この現象が誘発しているとみられる」と説明した。
房総沖では1996年5月~2018年6月に計6回、スロースリップを確認。M5前後の地震が時々発生し、1週間から数カ月程度、活動が活発になることがあり、2007年には最大震度5弱の地震が発生している。
一日に複数回発生した時期に比べ小康状態だが、11年には活動が活発になって1カ月以上経過して期間中で最大の震度を観測した事例もあり、同気象台は、引き続き地震への日ごろの備えを確認するよう呼びかけている。