3月23日、ホーム開幕戦を迎えたオイシックス新潟アルビレックスBC。新潟での初陣は延長戦の末、引き分けとなりましたが、試合の裏ではもう一つの熱い戦いが繰り広げられていました。
23日、ホーム開幕戦で東北楽天ゴールデンイーグルスと対戦したオイシックス。雨が降る中、2000人以上がスタジアムに駆け付けました。
試合は先発の薮田が4回を2失点に抑えると、その後、4人の中継ぎ陣がランナーを1人も許さないパーフェクトリレーを見せます。
この投手陣の奮闘に最終回、打線が応えます。
8番・片山、代打・小池の連続ヒットでチャンスをつくると、1番・知念がレフト線へのタイムリーヒットを放ち、1点を返します。
その後も2番田中の犠牲フライで追いつき、ホーム開幕戦を2-2の引き分けに持ち込みました。
選手たちが熱戦を展開する一方で…
【オイシックス新潟アルビBC総合企画部 白石夏輝 部長】
「僕、スタグルの納品のほうやってきます」
ホーム開幕戦に向けて前日から奔走していたのが球団スタッフです。
【オイシックス新潟アルビBC総合企画部 白石夏輝 部長】
「いま、上ではスタジアムグルメ、こちらではグッズの事前シミュレーションを行っている」
グッズやスタジアムグルメの指揮をとっていた白石夏輝さん。
【オイシックス新潟アルビBC総合企画部 白石夏輝 部長】
「毎日手探りで、新たな発見と失敗にぶつかりながらやっている」
一方、スタンドの設営をしていたのは、2015年まで選手として活躍していた山口祥吾さんです。
【新潟アルビレックスBC 山口祥吾さん】
「大変だけど、当日お客さんが野球を見て楽しんでいる姿を見るだけでも頑張ってよかったなという気持ちになれる。新規参入して初のホーム戦なのですごく楽しみ」
スタッフも期待して迎えたホーム開幕戦の朝。
【オイシックス新潟アルビBC総合企画部 白石夏輝 部長】
「あとはたくさん(観客が)来てくれることと、雨が降らないことを祈っている。これもきのうの夜プリントして、かなりバタバタ。何とか間に合った」
記念グッズも何とか間に合ったようです。
【オイシックス新潟アルビBC総合企画部 白石夏輝 部長】
「ワッペン付きとワッペンなしで選んでもらえるようにしていて、ワッペン付きが多い場合は、その場で追加でこの後プリントする。今も(業者に)来てもらって、スタンバイしてもらっている」
別の部屋では、プリント作業が行われていました。
【新潟刺繍 江口雄大 取締役CEO】
「すごく全体が盛り上がっていて、うちもこういうタイミングを待っていたので、会社として勢力を挙げて本当に盛り上げたい」
【記者リポート】
「試合開始1時間半前ですが、球場の外にはホーム戦を心待ちにした人たちが行列をつくっています」
試合開始に向け、ムードが高まる中、山口さんはこの日招待された子どもたちに試合前の様子などを案内していました。
【新潟アルビレックスBC 山口祥吾さん】
「どう?」
【子ども】
「すごい」
そして午後1時。試合が始まると、スタッフはここからさらに忙しくなります。
【オイシックス新潟アルビBC総合企画部 白石夏輝 部長】
「1階にグッズ売り場があったが、雨なので試合を見ながらでも買いやすい場所(2階)に移動してきた」
Q.試行錯誤?
「本当に。また変わるかもしれないけど」
試行錯誤を重ねたグッズとグルメにファンは…
【ファン(子ども)】
「ニンジン嫌いだけど、ペーストになっていて食べられた。おいしかった」
【ファン】
「かわいくていいと思う」
一方、降り続く雨で…
【新潟アルビレックスBC 山口祥吾さん】
「時間がない。この天候なので、審判から土を入れてほしいとか」
山口さんはグラウンドのコンディション管理に気を配っていました。
そして、試合は無事に終了!選手スタッフ一丸となって戦った記念すべきホーム初戦は子どもたちにとっても忘れられない一日になったようです。
【子ども】
「グラウンドに入って、オイシックスの選手とキャッチボールをしたことが一番楽しかった」
【子ども】
「プロ野球に入って、ここでプレーできたらなと思う」
【新潟アルビレックスBC 山口祥吾さん】
「途中、整備などの中断はあったが、一試合しっかりできてよかった。(これから)たくさんの子どもたちに来場してもらって、夢を持つような試合にできたら」
【オイシックス新潟アルビBC総合企画部 白石夏輝 部長】
「多分、今までにないくらいの一日の売り上げだったのでよかったと思う。野球にまだ興味のない人も、来てみたらすごくおもしろくてはまってしまったというような新しい新潟の名所にしたい」