ハードオフで発見された万引き、卑劣な手口にゾッとした… ユーザーは「許せない」と怒り

呼び名の影響で「罪の重いイメージを薄くしている」という意見もあるが、万引きは窃盗罪。歴とした犯罪行為だ。
以前X上では、ハードオフ店舗にて注意喚起された窃盗の手口が「あまりに卑劣すぎる」と物議を醸していたのをご存知だろうか。
【関連記事】ユニクロのセルフレジで消えた現金、その理由にギョッとした 「予想外の罠」にツッコミ相次ぐ

今回まず注目したいのは、Xユーザー・青鷹さんの投稿したポスト。
「近所のハードオフにて。こんな酷いやつらがいるのかよ…」「ジャンクだからいいとから思ってるのか…? あり得ない…」と怒りを滲ませた文面のポストには、ハードオフ店頭で撮影したと思しき張り紙の写真が添えられている。
「お客様にお願い」と題した張り紙には「昨今、ジャンクコーナーにおきまして陳列しているジャンク品から部品だけ抜き取って持ち帰る行為が見受けられます」「これはもちろん窃盗にあたりますので絶対におやめください」と、衝撃的な内容が記されていたのだ。
ハードオフで発見された万引き、卑劣な手口にゾッとした… ユー…の画像はこちら >>
その他にも売り場で勝手に梱包を解いたり、袋を破いたり…といった行為が見られるようで、店舗側は「商品の中身を確認されたい方はレジカウンターにて承っていますので勝手に袋を破いての確認行為はご遠慮くださるようお願いします」と注意を喚起している。

関連記事:ハードオフで遭遇したPC、商品名に目を疑う… 値札の「6文字」にネット民震撼
ハードオフユーザーにとってジャンク品のコーナーは、正にハードオフを象徴する「ロマンの塊」であり、一種の聖域といえる。
基本的には動作しない機器類が陳列されているが、購入後にDIY修理を施したら問題なく作動したり、既に廃盤となっているレアパーツを確保できたり…と、値段以上に「お得感」の伴った出会いとなるケースも珍しくない。

そんな「ハードオフドリーム」の源泉を脅かす無法の略奪者に対し、Xユーザーからは「ジャンク=何しても良いって勘違いしてるのかな」「迷惑行為とかでなく、普通に窃盗」「パーツが欲しいなら、ちゃんと買え」「リユースショップに蔓延している問題だと思う」など、怒りの声が多数上がっている。
そこで今回は件の貼り紙の詳細について、ポスト投稿主・青鷹さん、ならびにハードオフを運営する株式会社「ハードオフコーポレーション」に取材を敢行。その結果、驚きの舞台裏が明らかになったのだ…。
関連記事:日本人の8割超、ハードオフとブックオフを誤解していた 意外すぎる関係性に驚き…
近所のハードオフにて。こんな酷いやつらがいるのかよ…ジャンクだからいいとから思ってるのか…?あり得ない…#ハードオフファミリー#ハドフめぐり pic.twitter.com/90DjKi9lye
青鷹 (@aotakatenchoooo) February 12, 2024
ハードオフが認めた「公式アンバサダー」に就任するなど、ハードオフをこよなく愛する人物である青鷹さんは、張り紙を「ハードオフ 沼津店」にて発見したそう。
張り紙を目にした際、その手口に驚きを覚えたそうで「ジャンクコーナーは、ハードオフファンにとっての宝島です。また陳列の都合上、店舗と客の信頼関係により成立するものと考えており、それを悪用する人物への憤りと、悲しみを感じています。ジャンクという文化をなくさないためにも、ハードオフを愛好する1人の人間として、注意喚起していきたいと考えた次第です」と、自身の心境について語っている。

関連記事:ハードオフに出現した33万円の物体、あまりに規格外すぎる 「これ売るのか…」とネット民驚愕
続いては、ハードオフコーポレーション担当者に話を聞いてみる。
貼り紙に書かれた内容の実態について、担当者は「以前より、店頭の商品から部品が抜かれたり、開封されて部品が足りなくなってしまった商品を、別のお客様がご購入しかけてしまうことが頻発しておりました」「加えて毎日、商品から部品が抜かれていないかの確認や、開梱されてしまった商品の再包装などに、スタッフの稼働時間を大きく割かざるを得ない状況が続いております」と、表情を曇らせる。
さらに、こうした事例は沼津店に限った話ではなく、担当者は「残念ながら、他店でも同様の事例はよく発生しております。ハードオフで扱っている家電だけでなく、洋服やホビー用品などでも万引き行為が起きてしまうため、各店で防犯に力を入れざるを得ない状況です」と、その実態を明かしていたのだった。
今後の対策等の展望については「万引き(窃盗)行為は他のお客様への迷惑行為となるため、ハードオフグループとして、優先的に発生防止に努めていきます」「現在も店内カメラ等の防犯に使用する機材の導入を進めており、お客様に安心してご利用頂ける店舗を維持できるよう、今後も努めてまいります」とのコメントを寄せている。
青鷹さんも話題にしていたように、ジャンク品パーツの窃盗はハードオフの魅力、ならびに店舗とユーザーの信頼関係を踏み躙る行為。「ジャンク」という言葉を都合の良いように解釈しないよう、改めて注意を喚起したい。

関連記事:ハードオフで39万円のラジカセ発見、一体なぜ… 「初めて見た」とネット上が震撼
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする