18日午前11時半ごろ、茂原市下永吉の一宮川護岸工事の現場で、掘削作業の際に「何かに当たった」などと施工業者から、工事を発注した県一宮川改修事務所に連絡があった。同事務所によると、掘削機が市の下水管に当たり、管が損傷したとみられる。市はトイレなどの汚水が流れづらくなる恐れがあるとして、関係する地区住民らに家庭排水の抑制を呼びかけている。
同事務所によると、護岸の基礎となる「矢板」を設置するための先行掘削の作業中、川の下の地中を通る下水管が損傷したとみられる。同事務所などは、復旧方法を検討し、発生原因も調査する。復旧のめどは立っていないという。
市によると、同日正午前、近くのポンプ場への流入量が通常と比べて多い状況を確認した。損傷した下水管から川の水が流入した可能性があるという。流入量がポンプ場の処理能力を超えると家庭排水が流れづらくなる恐れがあるため、市は防災行政無線などで、水の使用を抑えたり、風呂の水を流すのを見合わせたりするといった対応を求めている。対象地区は早野や中の島町、東部台など。
護岸工事は、水害対策の一環で県が進めている。