羽田空港内にある羽田エクセルホテル東急に、新たなJALのコンセプトルームが出現しました。同社として初めて「コクピットを再現した」というこの部屋を取材しました。
羽田空港内にある羽田エクセルホテル東急に、新たなJAL(日本航空)のコンセプトルームが誕生します。窓に面したスペースに、ホンモノの素材を一部用いてコクピットを再現したモックアップ(原寸大模型)を設置した「JAL Cockpit ROOM」です。今回、その部屋を取材してきました。
「コクピット、ホテルの部屋に設置しました!」 新「JALの部…の画像はこちら >>「JAL Cockpit ROOM」(乗りものニュース編集部撮影)。
ホンモノの素材が使用されているのは、コクピットシート、ならびにパイロットの指示を飛行管理システム(FMC)に入力するために用いられる「MCDU」という装置。ともに、2021年まで実際にJALで運航されていた「ボーイング767-300」に実装されていたものです(現在運航されている767-300ERとは異なるモデル)。
このほか、エンジンの出力を調整する「スラストレバー」、高揚力装置「フラップ」を操作するレバーなども3Dプリンターなどを用いて設計されています。これらは実際に動かすことができ、操作時の重さなども再現されているそう。モックアップには、サウンドとともに実機の計器表示を再現した動画が放映されるモニターも設置されており、ここでは昼・夜モードを選ぶことができます。
また、コクピット越しに、窓から羽田空港のC滑走路を発着する旅客機などを眺めることができるのもポイントです。
同社ではこれまで多様なコンセプトルームを展開してきましたが、コクピットを再現したものは今回が初といいます。構想から実現までは約2年を要したそうで、「コクピット部品は可動部分が多く、安全に過ごせるように工夫を凝らした」としています。
この部屋の1室2名の料金は3万5300円から。また担当者によると、今後この部屋の設備のアップデートも検討しているとのことです。