気温が上がる春、飛散のピークを迎えるのがスギ花粉です。今年は暖冬の影響で多くの飛散が予想されていますが、それにより睡眠障害を引き起こす「花粉バテ」を訴える人が増えているといいます。対策を聞きました。
【桶屋美圭アナウンサー】
「暖かくなるこれからの時期に注意が必要なのが花粉症。マスクが手放せないという方も多いようです」
日本人の3人に1人が罹患していると言われるスギ花粉症。今年は去年夏の猛暑と暖冬の影響で、例年より飛散量が多くなると予想されています。
【石黒菖気象予報士】
「特に14日からは花粉の量が一気に増え、非常に多い日もありそう」
新潟駅前では花粉症対策のためマスクを着ける人の姿が多く見られました。
【街の人】
「くしゃみと目の痒み」
「いつもより早い感じがする」
「ちょっと怖い、外に出るのが」
例年よりも重い症状を訴える人もいる中、今増えているというのが花粉による睡眠障害を引き起こすいわゆる”花粉バテ”の患者だといいます。
【たかしま耳鼻咽喉科 高島雅之院長】
「鼻が詰まったらそもそも寝苦しいし寝付けない。夜中に何度も目が覚める、そのせいで昼間の活動も阻害される。花粉バテに近いような症状になってしまいやすいと思う。」
11日、東京都内のクリニックでは…
患者:「結構何回もくしゃみして起きたりとか」
医者:「目を覚まして、寝られなかったですね」
夜中にくしゃみが止まらず、なかなか寝付けなかったという3歳の男の子が診察に訪れていました。
こうした悩みを抱える人は県内にも多く、「春が一番嫌いな季節」と話すこちらの男性もは…
【男性】
「鼻水と咳も出る。あと頭痛も来たりするので結構大変。鼻が詰まって眠りが浅くなる」
さらに、毎年花粉症に苦しめられているというこちらの女性も…
【女性】
(Q花粉症が原因で眠りづらくなったりとかありました?)
「あった。咳が止まらなくなって眠りづらかった」
この”花粉バテ”は日常生活にも支障をきたす恐れがあります。
【たかしま耳鼻咽喉科 高島雅之院長】
「夜よく寝られない方は昼間に寝不足とかだるさ、作業ミスなんかをしたりすることがある」
ではこの花粉バテにどんな対策が効果的なのでしょうか?
【たかしま耳鼻咽喉科 高島雅之院長】
「ご自身の枕の近くに加湿器を置いて頂くというのは1つの大きなポイントになると思う」
さらに寝る前に鼻うがいをして花粉を取り除くことも効果的だと言います。
花粉症の症状を少しでも軽減し快適に過ごすためには適切な予防が重要です。
【花粉が飛びやすい条件】
・晴れて気温が高い日
・乾燥する日
・雨が降った翌日
・南風が強い日