【防災】新聞紙でご飯が炊ける炊飯器、災害時の救世主になる機能が… 「100年前の秘話」に衝撃

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本日3月11日で東日本大震災から13年経つ。今年は新年早々、令和6年能登半島地震が甚大な被害をもたらした。今回の地震を機に、防災グッズや非常食を揃えようと思う人も多いだろう。
ネット上では、災害時でも使える画期的炊飯器が注目を集めていて…。
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ことの発端は、1月中旬のあるX(旧:ツイッター)ユーザーの投稿。内容としては、タイガー魔法瓶の炊飯器「魔法のかまどごはん」が災害時に役立ちそうだというもの。

同商品は、炊飯器の2つの穴に交互に新聞紙を入れて火をつけ、炊き上げる仕組みだ。電気もガスも使わず米が炊けるのであれば、ライフラインが滞った災害時でも熱々のご飯が食べられるということだ。

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こちらの炊飯器は昨年10月に発売されたが、今回の能登半島地震で再注目されたようだ。
ネット上では、「1日分の新聞でご飯が炊けるの効率良い」「誰もが被災するかもしれないし、こんな製品こそ必要かも」「防災グッズにほしい」「極限状態の時はこういうローテクが一番役に立つと思う」など、絶賛する声が続出。
昨今、様々な機能を有するハイテクな炊飯器が多い中、なぜ新聞紙を使った炊飯器を作ったのだろうか。販売元であるタイガー魔法瓶株式会社に取材した。
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今回、取材に応じてくれたのは、タイガー魔法瓶株式会社の「魔法のかまどごはん」プロジェクトリーダー・村田勝則さん。燃料に使えるものが多数ある中、新聞紙を選んだ理由を聞いた。

村田さんは、「新聞紙は比較的簡単に手に入ります。キャンプ場で薪を買うと少々値段が張りますが、新聞紙であれば燃料代を気にしなくていいです。また、炊飯時に火力を調節できるのも大きいです。薪は木の種類や太さによって燃え方に違いがあり、火力をコントロールするのが難しいです。新聞紙は一度燃やすと一定の火力になるので、美味しく炊けるのではないかと考えました」と説明する。
同社では、社内で新たな事業を始める「シャイニング制度」がある。村田さんは2021年この制度に応募し、審査を経て開発に携わることになった。
試行錯誤の末、「魔法のかまどごはん」は2023年に世に出たが、くしくもこの年は1923年の関東大震災から100年という節目の年だった。

じつは、関東大震災の際、同社には「秘話」があるという。村田さんからは、「震災当時、ガラスの魔法瓶が棚から落ちた際、他社様の製品が割れてしまった中、弊社の魔法瓶だけ1本も割れなかったという逸話があります。関東大震災から100年というタイミングで、震災に寄り添った商品が出せるのは、一つの価値になると思いました」という回答が寄せられている。
100年前の「震災秘話」は開発時のモチベーションにつながったことだろう。

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災害時の救世主になるであろう「魔法のかまどごはん」。いざという時に活用できるよう、炊飯体験イベントも実施しているという。

村田さんは、「国立青少年教育振興機構様が親子参加型のイベントを開催された際、弊社も参加させていただきました。6人くらいのグループに分け、子供達に保護者の方と一緒に作ってもらいました。その際、『びっくりするほど美味しかった』と、新聞紙で炊いたご飯の美味しさを実感いただきました。京都の亀岡市では、防災訓練や防災キャンプでご利用いただいています」と笑顔を見せる。
能登半島地震以降、同商品を使う人が増えている様子。一家に一台、「魔法のかまどごはん」を備えておいて損はないかもしれない。

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斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『正直不動産2』(NHK)、『院内警察』(フジテレビ系)、『不適切にもほどがある!』(TBS系)。

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