スーツを着用する際、ボタンをどうするべきか悩んだ経験はありませんか。特に冠婚葬祭のようなあらたまった場所では、マナーに則った服装をしたいものです。
オーダースーツ専門店『GINZA SAKAEYA』が運営する『SUITNAVI(スーツナビ)』から、スーツの『アンボタンマナー』について分かりやすく解説します。
『アンボタンマナー』はスーツ着用時に守るべきルールの1つ。「スーツのどのボタンを閉じて、どのボタンを開けて着るのか」は、国際的な暗黙のルールです。
「ボタンの開閉ぐらい自分で決めたい」と思いがちですが、『アンボタンマナー』を守ることでスーツをより美しく着こなせます。
またマナーを守ることで全身の見栄えがよくなったり、スーツを長持ちさせやすくなったりする効果も期待できるでしょう。
『スーツナビ』によると、『アンボタンマナー』の基本は以下のとおりです。
・座るときはスーツ(ジャケット)のボタンをすべて開ける
・立っているときは一番下のボタンを除きすべて閉める
『スーツナビ』 ーより引用
男性がスーツを着用する際は、スマートにボタンを開閉できるよう常に意識しておきましょう。
一方女性のスーツは、ボタンをすべて閉じる前提で作られているケースがほとんど。「形が崩れないか」を確認し、スーツのデザインに合わせてボタンの開閉を決めるとよいでしょう。
※写真はイメージ
ひと言で『スーツ』といっても、ジャケットのボタンの数や位置はさまざま。どのボタンを開けるべきか悩んでしまうケースもあるでしょう。
以下では、『スーツナビ』内に書かれているボタンの数・位置別のマナーについて紹介します。
ボタンが2つ左右に並んだダブルスーツの場合は、「どちらも閉じる」のが正しいマナーです。
高い位置に横並びでつけられているため着席していても不自然なシワが出ず、着心地も変わらないことや、逆に開けてしまうとジャケットがだらしなく開いてしまいみっともなくなるためです。
『スーツナビ』 ーより引用
縦一直線に3つのボタンが並んでいて、一番上のボタンが下襟の裏に隠されているスーツは、「2つ目のボタンのみ閉じる」のが正しいマナー。
一番上のボタンは『飾り』として扱われているため、『ないもの』として扱いましょう。
4つボタンがV字状に並んでいるスーツは、「下2つのボタンのみ閉じる」のが正しいマナーです。同じ4つボタンタイプのダブルでもボタンが縦に一直線に並んでいる場合は、「すべて閉じる」のが正しいとされています。
スーツのマナーを知らないままでいると、思わぬところで恥ずかしい思いをする可能性があります。相手に不快な思いをさせないためにも、また自分自身が堂々と振る舞うためにも、ぜひ正しいマナーを身につけてくださいね。
[文・構成/grape編集部]