東日本大震災から13年 大地震や津波発生で慌てないために 普…の画像はこちら >>
東日本大震災の発生から今日11日で13年。今年は元日に能登半島地震が発生し、千葉県東方沖などで連日のように地震が頻発しています。大きな地震が発生した直後や津波の恐れがある時に慌てずに適切な行動がとれるよう、この機会に注意点をまとめました。また、日ごろから取り組める防災備蓄「ローリングストック」についてご紹介します。
地震直後 まずは身の安全の確保を
地震が発生したら、まずはどんな場所にいても身の安全を確保することを、最優先に行動してください。① 家庭では頭を保護し、丈夫な机の下など安全な場所に避難してください。揺れが収まるまでは、あわてて外に飛び出したり、無理に火を消したりしないようにしてください。扉を開けて避難路を確保することも大切です。② エレベーターでは最寄りの階で停止させて、すぐに降りてください。③ 街中ではブロック塀の倒壊等に注意しましょう。また、看板や割れたガラスの落下に注意してください。丈夫なビルのそばであれば、ビルの中に避難してください。④ 自動車運転中はあわててスピードを落とさないでください。急ブレーキはかけず、緩やかに速度をおとしましょう。ハザードランプを点灯し、まわりの車に注意を促してください。大きな揺れを感じたら、道路の左側に停止してください。⑤ 山やがけ付近では落石やがけ崩れに注意してください。
津波の恐れがある場合 すぐに近くの高台へ
大きな地震が発生し、津波の可能性が考えられる場合は、地震の揺れがおさまったら、すぐに避難を開始しましょう。津波警報・注意報が発表されるのは、稀なことです。地震発生後に数分で津波が到達する想定の地域もありますので、津波注意報や警報の発表を待たず、一刻も早い避難が肝心です。津波は、一度だけではなく、繰り返し襲ってきます。警報が解除されるまで、安全な場所から離れないでください。① 車での避難はやめて、徒歩で避難しましょう。② 沿岸部や川沿いにいる場合は、すぐに離れましょう。③ 高台など、安全な所へ、急いで避難しましょう。④ もし、高台まで移動するのが無理なら、津波避難ビルなどへ避難しましょう。被害がないと思っても、避難訓練だと思って避難経路を確認してみましょう。海のそばに住んでいる方は、地震が発生したらどこに避難するのか、事前に家族や身近な人と話し合っておくと、いざという時の心構えにつながります。
普段から出来る備え ローリングストックのすすめ
大きな地震が発生した後は、物流の混乱や道路の損壊、土砂崩れなどによる道路の寸断で、公的な支援物資はすぐに届くとは限りません。コンビニなどのお店にも人が殺到し、商品がすぐ無くなる可能性もあります。普段から少し多めに食材など備蓄できるものを買っておいて、使ったら使った分だけ新しく買い足していく方法「ローリングストック」をこの機会に取り入れてみませんか。日常生活で食べながら備える取り組みやすい備蓄方法です。普段利用している食品や日用品を、家族の人数分、最低3日分家庭内に多めに買い置きをしておくようにしましょう。
ローリングストック 普段食べ慣れたもので少しずつ備えを
ローリングストックでは、「普段食べている食材や加工品」を少し多めに買い置きをしておくことがポイントです。特に小さいお子様の離乳食やアレルギー対応の食品など、いざというときに食べることができなくて困るという心配がありません。また、日ごろの生活で賞味期限の近いものから使い、使った分は買い足すようにします。そうすることで食品が常に新しいものに入れ替わるため、いざというときに賞味期限切れの心配がなく、災害が起きてしまった際も普段の生活に近い食生活を送ることが可能になります。うっかり補充をするのを忘れてしまっているタイミングで、災害に巻き込まれる可能性もありますので、可能な限り消費した直後に補充をし、一定の量が必ず保管されている状態を保つようにしましょう。