大阪の中学生3人が“美人局”の衝撃…被害者の大学生が転落死するまでの一部始終

22歳の男子大学生の転落死。当時13歳だった男子中学生が主導し、14歳の中学生の彼女が実行役となった「美人局」に引っかかり、命を落とした。
2月12日午後3時10分ごろ、大阪市中央区瓦屋町の路上で滋賀県草津市の大学生、太田岳さん(22)が倒れているのが見つかり、その後、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は多発性外傷による出血性ショックだった。
■主犯は最年少の「触法少年」
大阪府警捜査1課は大学生から金を奪おうとしてビルの屋上から転落死させたとして、7日までに中学2年の少女(14)と3年の少年A(15)を強盗致傷の疑いで逮捕。当時13歳で刑事責任が問われない「触法少年」の中学2年の少年B(14)を児童相談所に通告した。
太田さんは逮捕された少女と先月、SNSで知り合い、事件当日、大阪市内に呼び出された。午後3時前、2人は徒歩で現場となった7階建ての雑居ビルに向かい、エレベーターで6階まで上がった。少女は「ちょっとここで待っとって」と言い残し、エレベーターで4階まで下り、先回りしていた少年2人と合流し、再び6階に上がってきた。
エレベーターから2人の少年と少女が出てきたため、驚いた太田さんは慌てて7階に上がり、西隣にある4階建てのビルの屋上に飛び移った。それを見た3人は隣のビルの下で待ち伏せするため、1階へ。太田さんは改装中だった4階建てのビルから逃げようとして、誤って地上に転落した。
3人が1階まで下りると、路上に2メートルほどの血だまりがあり、黒い服を着た太田さんが頭から血を流して倒れていた。3人はその場から立ち去り、防犯カメラの映像などから関与が浮上した。
■犯行手口と役割分担
調べに対し、Bは「逮捕されるようなことはしていない」と容疑を否認。少女は「当日は大学生から金を取るつもりで、ビルで2人と合流した。大学生に声を掛けたら、突然、逃げた」と供述しているという。
少女とBは同じ中学で、Aとは共通の知人を通じて知り合った。少女は当時13歳だったBと交際中で、Bが事件当日、15歳のAに犯行を持ちかけていた。
「太田さんはその日、初めて少女と会う約束をしていたようです。少女がターゲットとなる男性を誘い出し、現場まで連れて行く。少年はあらかじめ約束した場所で少女と落ち合い、男性を脅す役割だった。少女は太田さんと会う直前、2人の少年と打ち合わせをしていた。少女は『SNSで知り合った他の男性も脅したことがある』と話していることから過去にも交際中の少年と美人局をやっていた可能性もある。今後、3人のスマホの解析を進める」(捜査事情通)
年端もいかぬカタギのガキンチョが、大人相手に美人局とは、恐ろしい時代になった。

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