京成電鉄、オリエンタルランド株1%売却 総額801億円 還元と投資、負債返済も

京成電鉄(市川市)は8日、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド(OLC、浦安市)の保有株を一部売却し、その価格が総額801億円に決定したと発表した。売却するのは発行済み株式の1%分に当たり、株主への配当の充実などを目的に実施する。譲渡の完了は12日を予定。2024年3月期の連結業績予想の修正も合わせて公表した。
株の売却で得られる資金は、株主還元や運輸業・不動産業への投資のほか、金利上昇への備えとして有利子負債の削減に用いる。
同社はOLC株を22・15%所有する筆頭株主。1960年のOLC創立時に発起人企業の1社として関わり、長年にわたって「極めて重要かつ特別な関係会社」と位置付け、増資の引き受けなどの支援を続けてきた経緯がある。
同社によると、OLC株の売却は2008年(約3%)以来。今回の売却で所有割合は21・15%に低下するものの、引き続き「持ち分法適用会社」にとどまる。今後も重要な関係会社との位置付けに変わりはなく「双方の中長期的な企業価値の最大化に資するさらなるシナジー施策の進化について、両社間で引き続き議論を行っていく」とした。
同社は株主の英投資ファンドからOLC株を15%未満に圧縮し、売却益を株主還元と投資に充てるよう求められていた。担当者は「個別の株主の発言とは関係ない。さまざまな投資家、株主との対話を含めて総合的に判断した」と話した。
24年3月期通期の連結業績予想も合わせて発表。営業利益を4・0%減の240億円、経常利益を2・1%減の462億円とそれぞれ下方修正した一方、特別利益の計上で、純利益を前回予想の2・2倍となる839億円に上方修正した。期末配当予想は、特別配当の実施により、1株当たりの年間配当金を26円から34円に引き上げる予定と修正した。

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