新潟県上越市の新三野屋商店が新潟地裁高田支部より破産手続き開始決定を受けたことがわかりました。
民間の信用調査会社・帝国データバンク上越支店によりますと、新三野屋商店は1914年創業した和菓子をメインとした菓子小売業者です。
「桜城浪漫」「謙信まんじゅう」「愛の兜」笹団子などの商品や2020年には「謙信酒まんじゅう」を発売し、地元では長年にわたって親しまれてきました。
本店は上越市高田商店街中心部に位置し、過去には本店のほか上越市内に4店舗を展開して業容を拡大してきましたが、2017年に北城店を売却し、その後は本店を含め3店舗での営業となっていました。
近年の人口減少や競合により業況は厳しく、2023年5月期の年売上高は約2400万円にとどまり、損益面でも不採算となっていました。
今期に入っても業況は厳しかったものとみられ、先行きの見通しが難しくなったことから事業継続を断念。2月20日で事業を停止し、今回の措置となりました。
負債は約50名に対し、約3200万円に上っていました。