小学校は“置き勉”で登下校時の負担を減らす取り組み 最新ランドセル商戦は「軽さ」と「容量」がポイントに

間もなく「新入学シーズン」となる中、ランドセル商戦が始まりました。と言っても対象となるのは、1年後の2025年春の新入学生なんです。7日、名古屋市西区の「イオンスタイルワンダーシティ」で、最新ランドセルの お披露目会が行われました。
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7日に行われたのは「イオンのランドセル2025」の、お披露目会。東海地方の「イオン」や「イオンスタイル」など53店舗で、来年の入学生向けのランドセルを予約販売しています。そのランドセルは約330種類。(イオンリテール キッズ担当 渡邉千益さん)「昨今、前倒しということもあるが、皆さま来年の新入学に備えてランドセルを見に来ている客が多い」今、求められているランドセルの特徴は?(イオンリテール キッズ担当 渡邉千益さん)「大容量や軽さを追求したランドセルを取りそろえている」
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来年、小学校に入学する娘と一緒にランドセルを見にきたという母親は…(来年 娘が入学する母親)「軽さと中身がしっかりと入る物。本人が6年間使うので」中でもイオンオリジナルの「かるすぽ」シリーズのリュックタイプ「かるすぽ ラクルスタイル」は780グラムと、とても軽いのが特長。一般的な本革製のランドセルだと1.5キロほどになり、その半分ほどの重さです。素材は再生ポリエステルで価格は2万7500円、丈夫で環境にも配慮しています。ベルトにはマットレスの素材が使用されていて柔らかく、形状は体にフィットするよう工夫され、子どもたちの肩への負担にも配慮しています。
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そして、次世代型という最新ランドセル「かるすぽ ミライロ」はファスナーで開閉し、教科書などの出し入れがよりスムーズにできるようになっていて、重さは1160グラム、価格は6万500円です。ほかにも従来のものよりマチを大きくして、大容量の中身に対応するランドセル「かるすぽ みらいポケット ワイド」は重さは1160グラム、価格は7万1500円です。担当者によりますと、業界全体のランドセルの価格は原材料費などの高騰で2021年から去年までの3年間で5000円ほど値上がりしているとのこと。イオンのランドセルの人気価格帯は6万~7万円で、人気の色は黒、青、パープル、ピンク系だということです。
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それでは、今の小学生たちの「ランドセル」事情はどうなっているのか。実際に調査してみました。
今回、お邪魔したのは愛知県豊橋市の吉田方小学校。4年生の皆さんに聞きました。(4年生)「入っているものが重いと重いけど」「重いっちゃ重いけど、ランドセル自体が軽くなっているから」「ランドセルは重いし、背負っている時に汗かきやすいから。リュックとか、そういうバッグの方が好き」
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そこで、4年生の児童の教科書やノートが入った状態で、ランドセルの重さを量ってみると…(記者)「約4キロ。結構、ずっしりきます」約4キロは、水が入った2リットルのペットボトル2本分ほどの重さということになりますが、この日は通常の6時間授業なので、特別に重かったり軽かったりする日ではありません。では、2年生を受け持つ先生に話を聞いてみると。(吉田方小学校 石川翔大 教諭)「ランドセル、特に小さい子たち。いまの低学年の子たちは重たくて、登下校がつらいと(保護者からも)聞く」
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わが子の体力を心配する声が学校にも届く中…(吉田方小学校 石川翔大 教諭)「家庭学習とか宿題で必要な物は持ち帰るが、それ以外の用具に関しては学校のロッカーに置いていく。いわゆる『置き勉』の形をとって、できるだけ負担がないようにしています」吉田方小学校では全校児童に対し、2023年度から「置き勉」OKにしています。(4年生)「(ランドセルの)重さは、置き勉で調節できるからいい」
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さて、石川先生の2年生のクラスではタブレットを使った算数の授業が行われていましたが、タブレットは基本的に学校が管理。長期休暇などの自宅学習が必要なとき以外は児童が持ち帰ることはありませんが、学校によっては児童が持ち帰るルールになっているところもあり、体への負担は教科書やノートだけではありません。とにもかくにも、せめてランドセル自体が軽くなるとうれしいという声が。(4年生)「いっぱい入って、でも軽くできるランドセルがいい」「ランドセルの重さが感じられないくらい軽くて、たくさんしまえるランドセルがいい」小学生が6年間背負うランドセル。入れる中身もトータルで考えなければ、重さに関する問題は解決しません。

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