横芝光町は7日、町内で2月から実証運行を続けている自動運転バスが手動運転でJR横芝駅近くの踏切を渡ろうとした際、遮断機と接触する事故が起きたと発表した。乗客はおらず、運転手にもけがはなかった。町は運行を一時中止し、運行の実務を担う複数の事業者と安全管理体制を再確認する。
町企画空港課によると、事故は7日午前8時55分ごろに発生。バスが運行ルート上にあるJR総武本線の踏切を手動運転で渡る際、踏切手前で一時停止したが、車体が一時停止線をわずかに越えており、降りてきた遮断機と車体の左先端部が接触した。電車の運行に支障はなかった。
町内を走る自動運転バスの事故は2月2日の運行開始後初めて。町は運行事業を総括するソフトバンク子会社「ボードリー」など複数の事業者と安全管理体制を確認して再発防止策を定めた後、運行を再開させる方針。
同町は残業規制強化で運転手が不足する「2024年問題」などを見据え、2月から横芝駅や町立東陽病院などを巡る自動運転バスを運行。踏切通過時など状況に応じて手動運転に切り替える「レベル2」で実施している。