心優しいスクールバス運転手に称賛続々 イベント前に浮かない顔…の画像はこちら >>
学校生活のなか、イベントがある日の子供たちはワクワクと楽しそうだ。しかしそんななかで泣き顔をしていた男子生徒に気付いた男性に、称賛が寄せられていることを、アメリカの『People』や『Today』が報じた。
欧米の小学校では、パジャマで1日過ごす「パジャマ・デー」が定期的に開催されている。子供たちは普段と違う服装で登校するため朝からご機嫌で、お気に入りのパジャマを見せ合って楽しく過ごすという。
ところが2月9日、アメリカ・ケンタッキー州でスクールバスの運転手をしているラリー・ファリッシュ・Jr.さん(35)は、浮かない表情をしているひとりの男子生徒に気が付いた。
その生徒とは、エンゲルハード小学校に通う1年生のレヴィくん。いつもなら毎朝、ニコニコの笑顔でラリーさんのバスを待つ元気いっぱいの男の子だ。
関連記事:スクールバス運転手を女子生徒への性的暴行容疑で逮捕 車内や自宅で半年以上も…
レヴィくんがバスに乗り込む際に、ラリーさんは「どうしたの? 何か嫌なことでもあったのかい?」と尋ねてみた。
するとレヴィくんは泣きながら、「うちはパジャマを買えなくて、持っていないんだ。みんなはパジャマで学校に行くのに…」と不機嫌の理由を明かした。
それを聞き、とても胸が痛んだラリーさんは「何とかしてあげないと」と思い、生徒たちを学校に降ろすと衣料品店へ向かった。
関連記事:夫の前妻が出産後死去したと知り… 残された男児を養子縁組した女性に称賛の声
そして男の子用のパジャマを数点購入したラリーさんは、学校に戻りレヴィくんを呼び出すと、それをプレゼントした。
すぐにいつものニコニコ笑顔に戻ったレヴィくんは、メディアに対して「ラリーさんはとても優しくて、いつも面白いです」と答えている。
また「パジャマ・デーの日は気分が落ち込んでいた」と明かし、手にした自分のパジャマを見て嬉し泣きしてしまったそうだ。
関連記事:バスを乗り間違えた男の子を助けた少年3人に称賛の嵐 機転利かせ無事に帰宅させる
ラリーさんは「どの子供たちも、例えパジャマ・デーのような小さなイベントだとしても、悲しい気持ちになってほしくない」「子供たちは毎朝親元を離れると、僕の子になるんです」とメディアに語っている。
これまで刑務官やトラック運転手などをしてきたというラリーさんだが、今の仕事に一番やりがいを感じ、安全な送迎に加えて子供たちに何らかの喜びを与えられるよう日々努めてきたそうだ。
ラリーさんとレヴィくんのやりとりは瞬く間に広まり、数々の称賛が学校に寄せられた。ラリーさんは「優しい皆さんに感謝します。僕の行動が、子供の人生観に良い影響を与えることができたなら、とても喜ばしいです」とも話している。
関連記事:平愛梨、子供の記憶力に感動と驚き 無駄ではなかった独自の子育て