<松野氏、政倫審で釈明> 地元有権者「説明責任果たしてない」「金銭感覚が庶民と違う」 市原市・千葉市緑区民から厳しい声

自民党派閥による政治資金パーティー裏金事件を受けて1日に開かれた衆院政治倫理審査会に、松野博一前官房長官(衆院千葉3区、8期)が出席した。「経理や会計業務には一切関与していなかった」。こう釈明した松野氏が地盤を置く市原市と千葉市緑区の有権者からは「金銭感覚が庶民と違う」「説明責任を果たしていない」と厳しい声が上がり、法律や制度の見直しを求める人もいた。
市原市に住む無職の80代男性は還流資金の扱いについて「金銭感覚が庶民と違う。説明は納得できない。金の管理ができていない政治家は日本にとって損失」と憤慨。パートの70代女性=同市=も「金の流れを明確にしてほしかった。弁明しても、説明責任を果たしていない」と語った。
「知らぬ存ぜぬで通す人なんだという印象を受けた。派閥の事務総長だったのに、事務を知らないとの説明で通せるのか」と同市の男性(67)は疑問を呈した。「国会議員ならではの収支制度を変えないと、何も変わらない。制度や法律を見直す必要がある」と訴えた。
同市の男性市議は政倫審のやり取りを見て「苦しい答弁もあった。今後は反省すべき所は反省し、説明責任を果たしてほしい」と激励した。
政倫審出席を評価し、今後も議員活動継続を求める声も。松野氏を長年支持してきたという千葉市緑区の70代女性は「自分の口で説明したし、今回のことはあまり気にせずこれからも頑張ってほしい」と話した。
松野氏の後援会員の70代男性=同区=は「たまたま責任のあるポストにいただけで、矢面に立たされるのは彼にとっても腹立たしいことだと思う」と指摘。資金還流や政治資金収支報告書への不記載を「知らなかったことはないのではないか」としながらも「まだまだ緑区や市原市で評判は良いから今後も頑張って」と述べた。

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