離陸直後に飛行機の翼が破損し緊急着陸 搭乗客は「悪夢が終わりほっとした」

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世界中で、飛行機の故障や事故が相次いでいる近年。このたびは機体そのものの破損が見つかり、あわやという事態になっていたことを、アメリカの『NEW YORK POST』や『People』が報じている。

19日、ケヴィン・クラークさんという男性が妻のキンバリーさんとともに、サンフランシスコの空港からユナイテッド航空の飛行機に乗った。
飛行機は165名の客を乗せ、マサチューセッツ州のボストンへ。ところが離陸直後に、窓際の席に座っていたケヴィンさんは異音に気が付いた。窓から外を見ると、なんと右側の翼がバキバキと壊れ、小さな破片が吹き飛ぶ様子を目撃したそうだ。

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飛行自体には支障が起きていない様子だったが、ケヴィンさんはその瞬間、「何事もなく済んでくれ…」と神にもすがる思いだったという。
そして離陸から約45分後、安定飛行に入るとパイロットが状況を確認しにやって来た。しばらく翼の様子を見ると、再びコックピットへ。続いて「機体の翼が壊れていることを確認したので、緊急着陸を行います」という機内アナウンスが流れた。
同機はその後、無事にコロラド州のデンバーに着陸。「悪夢が終わりほっとした」と、ケヴィンさんも安堵したのだった。

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搭乗客たちは別の飛行機に乗り換え、数時間遅れで当初の目的地だったボストンのジェネラル・エドワード・ローレンス・ローガン国際空港に着陸した。
この重大インシデントによるケガ人は出なかったが、原因解明に向け、現在も連邦航空局が調査を続けている模様だ。
なお、破損があった部分は「スラット」と呼ばれ、離着陸の際に揚力を増加させる役割をしているという。

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専門家は「今回はスラットの後方が破損したため、飛行に影響はなかった。もしも前方が破損していたなら、翼はコントロールが効かなくなり問題が生じる」と話している。
不幸中の幸いだったようだが、キンバリーさんはFacebookに破損した翼の動画を公開。世間からは「生きた心地がしない」「無事に着陸できてよかったね」「最近こういう話題が多くて、飛行機に乗るのが怖い」といったコメントが寄せられている。
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