上司へ妊娠を告げた翌日に解雇通告された女性 「パフォーマンス…の画像はこちら >>
ある女性が上司に妊娠を告げたところ、その後、思いもよらないショックな目に遭ったそうだ。『AsiaOne』が報じている。
シンガポールに暮らすチェリッサ・タンさん(29)が1月18日、自身のFacebookに「ショックだった」という上司とのやり取りについて投稿した。
昨年11月から、飲食チェーン店のカスタマーサービス担当として勤務を始めたチェリッサさん。しかしその翌月に新型コロナウイルスに感染し、1週間の休養を取った。
職場に復帰すると、溜まっていた1週間分の仕事を2日間で終わらせるなど、チェリッサさんなりに努力したという。
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しばらくして、チェリッサさんは仕事中に体調を崩した。休憩を取りつつ様子を見ながら働いていると、あるスタッフから「上司はそんな態度で働いているのを良く思わないので、帰ったほうがいい」と言われてしまった。
なんとか退勤時間になるまで働いたチェリッサさんだったが、帰宅し熱を計ってみると38.5度あったため、数日にわたり仕事を休むことに。そうしているうちに、今度は妊娠が判明したという。
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そして1月16日、マネージャーに妊娠を告げると「今後も働きたいですか?」と尋ねられた。これから始まる家族との生活のためにも継続する意思を伝えたところ、「上司と話し合って報告しますね」と言われたそうだ。
ところが翌日、マネージャーから呼び出されたチェリッサさんは、なんと突然の解雇を告げられてしまった。「健康状態が不安定で、勤務態度も標準以下につき、パフォーマンスの低下が見られる」が理由だった。
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それまでに勤務態度を注意されたことは一度もなく、チェリッサさんは「妊娠するのは悪いこと? もし私が男性だったら継続できたの?」と疑問を投げかけ、現在は労働相談センターの支援を受けて、職場との問題解決に向け動いている。
世間からは「シンガポールでは共働きでないと暮らしていけない」「かわいそう」といった同情が寄せられた。他にも「会社は産休や育休中の給与を払いたくないんだろう」「入社して間もないなら、切られても仕方ない」など、大きな反響を呼んでいる。