[胃心地いいね](765) 村の角煮まんじゅう喜喜 北中城村大城170
世界遺産「中城城跡」に近く、東海岸が一望できる高台に店を構える「村の角煮まんじゅう喜喜(きき)」。素朴でレトロな雰囲気の店内はどこか懐かしさを感じさせる。手作りにこだわった中華料理が自慢。一番人気はジューシーな角煮をふわふわな包子で挟んだ「角煮まんじゅう」で、多いときには1日100個を売り切る。
2022年2月に北中城中学校出身の同級生5人で開業し、共同経営する。
「このまま大人になっていいのか。何か楽しいことをしようぜ」-。7年前、お笑い芸人や薬剤師など、分野が違う5人は、地元を飲食店で盛り上げたいという共通認識で一致。ただメニューは定まらなかった。
飲食店のニーズやノウハウを学ぶため、村内外の祭りやイベントに出店。販売したジャークチキンが評判を呼び、沖縄市のビジネスホテル屋上のビアガーデン運営を任された。
長崎の大学に通っていたメンバーの1人が、現地で根強い人気を誇る角煮まんじゅうの販売を提案。気軽に食べやすく、かわいらしい見た目などからすぐに決まった。
喜喜の角煮まんじゅう(税込み600円)は、黒糖などで煮込んだ角煮を食べやすく角切りにしているのが特徴だ。中城城跡の城下町として栄えた地域の雰囲気とも相まって、国内外からの客足は絶えない。
いまも5人で、料理や接客など、サービスの質向上に試行錯誤を繰り返す。
「共同経営は失敗が多い」と話す店長の稲福心輝(しんき)さん(31)。5人の間で40歳で解散するという決まり事があることを明かし、「終着点を設定することで逆算して全員が何をすべきか考えている。北中城から沖縄の新たなソウルフードを生み出したい」と意気込んだ。(中部報道部・砂川孫優)
【お店データ】営業時間は火~木・日曜午前11時~午後6時、金・土曜は午後9時まで。月曜定休。駐車場あり。電話098(988)5872
多いときには1日100個完売! ジューシーでふわふわ、見た目…の画像はこちら >>
中学の同級生と共同経営する(左から)店長の稲福心輝さん、料理長の大城諒也さん=14日、北中城村大城
村の角煮まんじゅう喜喜