人間国宝の能楽師が児童に能楽の魅力伝える 多くの伝統芸能が残る新潟・佐渡市

新潟県佐渡市には多くの伝統芸能が残されていますが、伝統を守っていくために様々な取り組みが行われています。

2月21日、佐渡市の河原田小学校で4年生と5年生を対象に開かれたのは能楽教室です。人間国宝の能楽師・松木千俊さんが実演を交えながら能楽について説明。性別や年齢など役柄に応じて様々な種類の能面を使い分けていることを紹介していました。

【観世流能楽師・松木千俊さん】
「般若は女性の鬼で、男の鬼は能ではしかみと言います。どこが違うかというと角が生えている。女性の鬼は角が生えている」

その後、実際に能面をつけさせてもらった児童はその重さや視界の狭さなどを感じたようです。

【能面をつけた児童】
「ちょっとお面が下がって前が見にくい」

【能面をつけた児童】
「楽しいです」

さらに、能楽で使用するかつらが馬のしっぽの毛で作られていることなど知られざる能楽の世界について学んだ児童たち。

【児童】
「面をかぶりながら息が苦しい中であんなに長い舞を踊るのはすごいと思いました」

【観世流能楽師・松木千俊さん】
「今日はみんな積極的に接してくれて嬉しかった。日本の子どもたちに日本にはこういう芸術があるということをまず知ってもらいたい」

数多くの能舞台が残る佐渡でその伝統を継承するための取り組みが続いていきます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする