北朝鮮に拉致された疑いのある特定失踪者・大澤孝司さんが新潟県佐渡市で行方不明になって2月24日で50年。兄の昭一さんは22日に会見を開き、孝司さんなどの早期救出を訴えました。
22日、県庁で会見を開いたのは、特定失踪者・大澤孝司さんの兄・昭一さんやその支援者です。
再会を願って、救出に向けた活動を続けてきた昭一さんですが、孝司さんが失踪してから24日で50年となります。
【大澤昭一さん】
「50年も長いが、当時の話は今も鮮明に出てくる。だから、私も当時の気持ちで“弟、元気でいてくれよ”、また会いたいなと思っている」
昭一さんは去年6月、県警に対して、孝司さんの失踪が「拉致である」と認めるよう要望書を提出しましたが、8月に県警から「拉致と認める確証がない」と回答が来たことを明かしました。
【大澤昭一さん】
「認定されていないかぎり、政府は一生懸命になってもらえないという気持ち。(被害者)全員一括帰国という時にそこへ私たち(特定失踪者)入っていますか?また、全員一括の被害者というのは何人いるんですか?と聞いても、なかなかその返答はない」
北朝鮮の金正恩総書記の妹・与正氏が岸田総理の訪朝の可能性に触れるなど、日朝をめぐる動きが出てくる中、昭一さんは政府に対し、孝司さんの拉致認定とともに早期に日朝首脳会談を開くよう訴えていました。