昨年12月に中国で開かれたフィギュアスケートのジュニアグランプリ(GP)ファイナルの男子シングルで初優勝した船橋市立若松中学3年の中田璃士(りお)さん(15)が、同市役所を訪れて快挙を報告した。前半のショートプログラムの4位から、フリーは自己最高得点で逆転Vを果たした。「元々1位を狙っていたが出遅れたので、メダルを取ろうと気持ちを切り替えた。2030年の冬季五輪で1位を取りたい」と一層の活躍に意気込んだ。
3歳でスケートを始め、父で元選手の誠人さん(40)から指導を受ける。2年前に東京都内から市内に引っ越し、市内のアイスパーク船橋で練習している。
優勝したのは、国際スケート連盟が開催するジュニア世代のGPシリーズ大会成績上位の6選手が出場する「ISU ジュニアグランプリファイナル」。フリーでは大技4回転トウループを決めるなどノーミスの演技で自己ベストの160・06点を記録し、同ファイナル初出場で世界の同世代の強豪を破り、頂点に輝いた。
「うれしかった」と振り返るものの、今年1月のユースオリンピック(15~18歳選手が対象)では5位。シーズンを通した結果には不満が残った。「(2回先の)2030年の五輪では大学3年くらいの年齢で、体やジャンプの質が一番いい時だと思うので、ユースのリベンジとして1位を取りたい」と、全世代の王者を意味する五輪での金メダル獲得を決意した。
松戸徹市長は「日本と世界のスケートをリードする選手になって、オリンピックの表彰台の一番高いところに上って」とエールを送った。
中学卒業後は、中京高(名古屋市)の通信制に進学し、船橋在住を続けるという。今月台湾で開幕する「ISU 世界ジュニアフィギュアスケート選手権」にも出場する。