「Free Palestine!(パレスチナを解放せよ!)」「今すぐ停戦を!」──。通行人でごった返す日曜夕(18日)のJR新宿駅南口。イスラエル軍によるパレスチナ人虐殺への抗議がこだましていた。
140万人以上が避難しているパレスチナ自治区ガザ地区南部ラファにイスラエル軍が地上作戦を展開する構えを見せる中、新宿駅前で行われていたのは「ラファに手を出すな! 全国連帯デモ」。在日パレスチナ人グループ「Palestinians of Japan」と「〈パレスチナ〉を生きる人々を想う学生若者有志の会」、イスラエル政府に対する「BDS運動」(B=ボイコット、D=資本引き揚げ、S=制裁)を訴える「BDS Japan Bulletin」が主催した。
東京や大阪、札幌など全国20カ所以上で同時開催され、新宿駅南口には約2000人が集結。パレスチナの旗を掲げたり、マントのように羽織ったりする若者や、子ども連れの姿も目立った。
ガザ出身の女性はマイクを握り、「イスラエルはパレスチナを消し去ろうとしています」「これは戦争ではありません。ジェノサイド(民族浄化)です」と涙ながらに訴え、イスラエルに対するBDSを呼びかけた。
欧米では若者を中心にパレスチナ支持が広がっている。今回の全国連帯デモも若者が中心だった。
“大人の事情”で対米追従路線を敷く日本政府は、いつまでガザの虐殺を静観し続けるのか。