女児へのわいせつ罪で公判中 星野成田市議、辞職を否定 「無実立証へ戦う」 8カ月の勾留「長かった」

自身が運営する私設図書館で小学校高学年の女児の頬にキスするなどしたとして、強制わいせつ罪で公判中の成田市議会議員、星野慎太郎被告(56)が20日、千葉日報社などの取材に応じ「公訴事実は間違っているので、無実を立証するため裁判で戦っていく。保釈中は議員として活動する」と議員辞職を否定した。「弁護士に相談しつつ、判決によっては議員辞職する。悪あがきはしない」とも語った。星野議員は5日付で保釈されていた。
星野議員は20日、22日に開会する定例議会の議案説明会に出席した後、取材に応じた。強制わいせつ容疑で逮捕された昨年6月から続いた勾留期間について「長かった」と吐露した。
市民や支援者への気持ちを問われると「離れていった人も多い。その中でも身の潔白を信じてくれる家族と友人、地域の人に感謝している」と述べた。今後の議員活動については議会出席に加え、電話などで住民の相談に応じるという。
逮捕直後、市議会が法的拘束力のない議員辞職勧告決議案を賛成多数で可決したことには「仕打ちだと感じ、ショックだった。まずは私の話を聞いて判断し、判決が出てから決議してもらいたかった」と批判した。
事件を受け、市議会は昨年6月下旬、議員が逮捕や勾留によって活動できない期間の報酬を差し止める条例案を全会一致で可決。条例施行の7月1日から今月5日まで星野議員に報酬は支払われていない。「家族が大変だったと思う」とした一方、異議を唱える意向はないという。
起訴状などによると、2022年11~12月中旬、同市中台6の被告の行政書士事務所に併設する私設図書館内で女児=県内=にいきなり抱きつき、右頬にキスするわいせつな行為をしたとされる。
星野議員は15年に初当選し、昨年4月の市議選で当選者30人中4番目の得票数で3回目の当選を果たした。

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