事実上の運転禁止命令が解除された柏崎刈羽原発。再稼働に向けた準備が進められる中、地震発生により原子炉への冷却水の注水手段が複数絶たれた場合の緊急時演習が報道陣に公開されました。
2月16日、柏崎刈羽原発で行われた緊急時演習。
毎年行われる原子力規制庁の評価対象となる演習で、この日は震度6強の地震が発生し、7号機の原子炉を冷却する手段が次々と失われていくことなどを想定した演習が行われました。
5号機にある緊急時対策所では、注水対応に関する指示・連携の確認が行われたほか、1号機での火災や放射線汚染のある傷病者が発生したことを想定し、本社との連携なども確認しました。
【記者リポート】
「いま、注水対応車両から貯水池にホースが入れられていきます」
一方、屋外訓練では6号機・7号機につながる送水ラインの一部が大雪により破損し、使用できなくなったことを想定。
所員たちが原子炉への注水手段の一つである消防ホースを貯水池からつなぐ流れを訓練しました。
これまでも積雪を想定した訓練は行ってきましたが、今回は初めて所内に最大80cmの雪が積もる“大雪”を想定して実施。
今後、東京電力が提出する訓練の報告書をもとに、原子力規制庁が評価結果を6月ごろに発表する見込みです。