三菱自動車工業が日本に導入するピックアップトラック「トライトン」が売れているようだ。2023年12月の発表からこれまでで受注台数は約1,300台に到達。1カ月の販売目標台数が200台なので、すでに6カ月分の注文を獲得したことになる。先行予約の約9割が三菱自動車以外からの新規客だったというのもけっこうすごい。
○見た目はゴツイが小回りが利く?
トライトンは1978年発売の「フォルテ」をルーツとする1トンピックアップトラック。発売から5世代にわたって計560万台超を生産し、約150の国と地域で販売してきた三菱自動車の世界戦略車だ。日本に入ってくるのは通算6世代目となる新型モデルで、後席があって5人まで乗れる「ダブルキャブ」というタイプとなる。グレードは「GLS」と豪華版「GSR」の2種類。価格は498.08万円~540.1万円だ。
新型トライトンが搭載するのは排気量2.5Lの4気筒ディーゼルターボエンジン。動力性能は最高出力150kW、最大トルク470Nm、駆動方式は4WD、トランスミッションは6速スポーツモードA/T(つまりオートマ)となる。デザインコンセプトは「BEAST MODE」(勇猛果敢)だ。トライトンの発売イベントに登壇した三菱自動車 代表執行役副社長の中村達夫さんによると、トライトンは従来のピックアップトラックに比べ乗り心地が格段に向上しているとのこと。
発売イベントにはトライトンのブランドアンバサダーに就任したタレントのヒロミさんが登場。トライトンのことは「先代モデルから気になっていた」そうで、ブランドアンバサダーの話が持ち込まれた際には就任を即決したという。日本で乗るにはサイズが大きめで、そもそも日本の道路ではめったに見かけない「ピックアップトラック」という車種については「ママ(妻の松本伊代さん)も大好き」とのこと。日本ではあまり見かけない車種なので、遊びや作業などに使ったり、自分好みのカスタムを施したりすることで「使い方を提案していければ」と話していた。