将棋の第１３期女流王座就位式が１４日、東京・千代田区の帝国ホテルで行われ、３連覇を果たした福間香奈女流王座＝清麗、女流王位、倉敷藤花との女流四冠＝に元乃木坂４６で将棋親善大使の伊藤かりんから花束が贈呈された。
１月１日に結婚を発表した福間には、優勝杯と賞金５００万円の他に結婚祝いの夫婦似顔絵入りクリアパネルも贈られ、「（夫に）似ています」と照れ笑い。結婚については、「やっと生活にも慣れてきましたので、これからも新たな気持ちで引き続き精進して参りたいと思っています」と話した。
昨年１０～１２月に指された番勝負では挑戦者の加藤桃子女流四段を相手に３勝１敗で防衛に成功。「今期の女流王座戦は２３年を締めくくるタイトル戦でした。自分自身の力を出し切れたシリーズだったと思います。ただ、第３局は序盤からひどい内容の将棋で反省点も残るところでしたので、これをまた自分の糧にしていきたい」と振り返った。
伊藤は「私も中飛車を指すので、福間さんの棋譜で勉強させていただいております」とし、「私は今、アマチュア初段なんですが、そろそろ二段を目指したいなあと思っており、よろしければ今度ご指導をしていただければなあと…さらにいつかご飯にいっていただければうれしいなあと…」とおねだり。福間は笑顔でうなずいて、花束を受け取った。（瀬戸 花音）