2023年11月、妻でタレントの本郷杏奈さんとの間に第1子が誕生したことを報告した、お笑いコンビ『EXIT』の、りんたろー。さん。
2024年2月9日にX(Twitter)で、ベビーカーを利用した際に気付いたことをつづったところ、多くの反響が上がっています。
ある日、東京都の渋谷駅でベビーカーを押して電車に乗ろうとした、りんたろー。さん。
しかし、エレベーターがなかなか見つからず駅に入れなかったうえ、やっと見つけたエレベーターが到着すると、満員で乗れる状態ではなかったとか。
りんたろー。さんいわく、そのエレベーターは、ベビーカーや障がい者、妊婦、ヘルプマークを持つ人が『専用』で使用できるもの。
「目に見えないものもたくさんあるので一概にはいえないが、本当に全員が全員そうだろうか」と、利用者のマナーに疑問を投げかけたのでした。
渋谷でベビーカーで電車に乗ろうと思ってもエレベーターがなかなかなくて駅に入れない&出られない。やっと来たエレベーターはベビーカー、マタニティ、障害をお持ちの方、ヘルプマークをお持ちの方専用のはずが、そうは見えない方達でパンパン。優先ではなく専用である。…
見た目が健康そうでも、病気や障がいを抱えながら生活をしている人は多くいます。そうした人たちを『見た目で判断しない』ということを、決して忘れてはいけません。
しかし、なかには「急いでいるから」「疲れているから」といった理由から、本来利用すべき人への配慮が欠けた行動をとる人も、残念ながらいるのです。
今回、ベビーカーを利用したことで、エレベーターの有無によって乗りたい路線に乗れない現状があることにも気付いたという、りんたろー。さん。
投稿は反響を呼び、子供を育てる親や、障がいを持つ人など、さまざまな立場からの声が寄せられました。
・自分がそこに置かれて初めて見えることがたくさんありますよね。すべての環境を経験することはできませんが、想像力はフル稼働して生きたいなと思う今日この頃です。
・これ、今まで多くの子連れが感じていたんだけど、りんたろー。さんがいってくれたら影響が大きいと思う。「よくぞいってくれた!」と拍手をしたい。
・私は足が悪く身体障がい者手帳も持っていますが、健康に見えるのか、よくエレベーターで「降りろ」といったことをいわれます。見た目は健康そうでも障がいがある人が多いことも理解してほしいです。
・妊娠や年老いてからの優先席、子供が生まれてからのベビーカー、白杖をついての点字ブロックに音の出る信号機…。その立場になって考えることが、大事だよね。
こうした現状があることに「この歳になるまで知らずに生きてきた」という、りんたろー。さん。父親になってベビーカーを利用したことで、初めて同じ立場の人の気持ちに気付くことができたといいます。
実際に経験をしないと分からないことはたくさんあるもの。しかし、さまざまな立場を想像することで、新たな気付きがあるのかもしれません。
りんたろー。さんの発信に、多くの人がハッとさせられました。
[文・構成/grape編集部]