冬の寒さをしのぐためにエアコンをつけても、電気代が気になって温度設定を上げにくいことも。そんな時には暖房効率アップの工夫をしてみましょう。効率よく部屋をあたためるコツを取り入れれば、お得に冬を乗り切れます。
効率よく部屋をあたためることは、過ごしやすくなるだけではなく省エネにも役立ちます。ひいては電気代の節約にも直結するでしょう。エアコン「霧ヶ峰」をはじめとした電化製品を手がける三菱電機直伝のコツを見逃すわけにはいきません。
そこで注目したい点はエアコンの吹き出し角度です。
冷たい空気は下にたまり、あたたかい空気は上がっていく性質があるため、暖房の吹き出し角度が「下向き」でないと、せっかくの温風も天井の方にたまってしまいお部屋があたたまりません。
三菱電機 ーより引用
「あたたかい風を部屋全体に行き渡らせたい!」と思い、風向き(ルーバー)を上に向けていませんか。実はこれでは逆効果になってしまいます。
あたたかい空気は上へ上がり、冷たい空気は下に溜まる性質があります。そのため、風向きを上にすると温風が天井側に溜まってしまい、部屋があたたまりにくいのだそうです。
効率よく部屋をあたためたい時には、次の3つのコツを取り入れてみましょう。
エアコンの吹き出し角度を60°以上の下向き設定にすると、あたたかい空気が床方面に溜まりやすくなります。風速を「強め」または「自動」にするとさらに効果が上がるそうです。
なお、風速コントロールはエアフィルターの汚れが影響します。汚れていると溜まったホコリが邪魔になり、風速が強くなりません。「効果がないな」と感じたら、まずはエアフィルターを見てみましょう。
部屋全体をあたためるより、人が長い時間を過ごす場所を優先的にあたためると過ごしやすくなります。ソファーやダイニングテーブルなどに温風が届くよう風向きを調整しましょう。
特に足元をあたためるようにすると効果があります。人は足元があたたまると寒さを感じにくくなるためです。
風向きを変える場合、エアコンの風が肌に当たらないように注意しましょう。風が直接当たると肌が乾燥し、より強く寒さを感じる可能性があるためです。乾燥肌の人はエアコンの風向きとともに保湿ケアも気にしてみてはいかがでしょうか。
風向きを変えるだけで暖房効率がアップし、省エネでも部屋をあたためやすくなります。冬の寒さは健康の大敵です。上手に部屋をあたためて、心地よい冬を過ごしましょう。
[文・構成/grape編集部]