個人投資家の45.4%、新NISAを利用 – 「日本株」に投資する割合は?

トレジャープロモートが運営する「株の学校ドットコム」は、新NISAの活用に関するアンケート調査結果を2月5日に発表した。同調査は2024年1月16日、株式投資に取り組む20歳~79歳の男女800人を対象に、インターネットを用いて行われた。

新NISAを「利用している」人は45.4%、また「今後、利用する予定」と答えた人が47.6%に上り、合計すると93.0%に。株式投資に取り組んでいる層にとって、新NISAへの関心はかなり高いことがわかった。

年代別で見ると、すでに利用している人が多いのは20代~30代で、いずれも6割以上。「利用するつもりはない」は、20代~40代ではそれぞれ数パーセントだったのに対し、50代以上ではいずれも1割を超えた。「利用するつもりはない」人に理由を尋ねたところ、「信用取引が使えないため」「利益が出ないと意味がないから」などの回答があった。

新NISAを「利用している」「今後、利用する予定」と回答した人に、今年の投資予定額を聞いたところ、「60万円以上~120万円未満」が17.6%で最多となった。「未定」を除くと、約3分の2が120万円未満を選んだ。

また、新NISAを活用して、どのような投資をするつもりかと尋ねたところ、「定期的に積み立てる」人は51.6%で、約半数の人は現時点で積み立てを考えていないことがわかった。

一方で、「タイミングを見て買い増ししていく」(39.5%)、「タイミングによって買ったり売ったりする」(20.6%)と答えた人も一定数おり、株価や相場状況などを見ながら売買をする人も多いという。

続いて新NISAの投資先について調査。投資対象となる地域について尋ねたところ、最多は「日本株」で、およそ半数にあたる50.4%の人が選んだ。日本株を選ぶ理由として、「外国株は手数料や株価の動向も分かりづらくて手を出しづらい」「為替リスクがないから」「自分が情報を集められるもので、将来性のあるものを選びたい」という意見があがった。

次に「アメリカ株」(28.6%)、「全世界株」(28.0%)が続いた。現在の株価状況を反映してか、日本株への関心の高さがうかがえる結果に。

株式(銘柄)タイプ別に見ると、「高配当株・連続増配株」が一番人気で15.6%、次いで「成長株」(13.8%)、「株主優待が魅力的な株」(11.2%)と続いた。

次に、投資信託・ETFのタイプでは「インデックスファンド」が16.8%と最も人気が高く、回答率で「高配当株・連続増配株」を上回った。総じて、ETF(上場投資信託)よりも投資信託の方が人気であることがわかった。インデックスファンド(投資信託)を選ぶ理由としては、「コストパフォーマンスが高い」「毎日株価を気にする必要がない」「定期的なリバランスを図りながらバランスの取れた投資運用を行いたい」があがった。

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