大雪当日より救急搬送者が急増した事例も 大雪の翌日に気を付けるポイント

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今日5日、関東では昼ごろから次第に雪の範囲が広がり、18時15分現在、東京都心でも3センチの雪が積もっています。2年前の2022年1月6日も、関東では大雪に見舞われました。東京都心でも10センチの積雪を記録しましたが、雪道の転倒事故などで救急搬送された人数は、大雪当日よりも翌日の方が多くなりました。今回も2年前と同じくらい雪が積もる恐れがあり、雪のピークが去った6日の日中も油断は禁物です。
2年前は大雪の翌日に転倒事故が多発
今から約2年前の2022年1月6日、関東では南岸低気圧の影響で大雪となり、東京都心では10センチの積雪を記録しました。翌7日には天気はすっかり回復しましたが、気温が低い夜間を経て雪が多く残ったため、転倒事故が多発する事態に。1月6日の救急搬送車数は112名だったのに対し、7日は361名と、3倍以上に跳ね上がりました。今回の雪も、夜間にあまり溶けずに残る可能性が高いです。明日6日の朝は、積雪やシャーベット、アイスバーンなど、かなり路面の状態が悪くなっていることも考えられます。転倒してケガなどないよう、十分ご注意ください。
普段は雪の少ない所で「大雪」 特に注意すべき場所は?

普段、雪に慣れていない方が、雪道を歩く際、特に注意すべき所は4つあります。1つめは、歩道橋の上や、橋の上です。地面と接していないので、地面からの熱が伝わりにくく、凍結しても溶けにくいのです。2つめは、バスやタクシーの乗り降り場所です。人の乗り降りや、車のタイヤによって、雪が踏み固められると、滑りやすくなります。3つめは、横断歩道です。多くの人や車が通ることで、雪が踏み固められやすくなるだけではありません。特に、白線部分は、水が染み込みにくく、薄い氷の膜が出来やすいのです。4つめは、地下への出入り口や、建物への出入り口です。靴の底に付着していた雪が、出入り口付近に残っていることもあります。地下へ降りる時は、段差があるため、更に危険です。久しぶりの雪ですが、これらの場所は、特に気を付けて、歩いてください。
雪道では両手をあけて「ペンギン歩き」

雪が積もった後は、いつも通る道路でも、普段とは状態が違います。歩き方には次のような注意が必要です。(1)寒いからといって、手をポケットに入れたり、歩きスマホをしたりするのは、大変危険です。手が使えないと、急な動きに対応できず、万が一、転んだ時に、大けがにつながりますので、絶対にやめましょう。(2)荷物は、なるべく手に持たないようにしましょう。バッグは、リュックサックなど背負うタイプの物がおすすめです。手が自由に使えるようにすると、いざという時に、けがが防げます。(3)もし転んでしまっても、体を強く打たないよう、洋服も工夫しましょう。厚手の服装だと、寒さを防ぐだけでなく、クッションの代わりにもなります。(4)洋服の素材は、濡れにくく、撥水性のある素材のものを着用しましょう。洋服が濡れてしまうと、体が冷えやすくなってしまいます。(5)歩くときには、なるべく狭い歩幅で、足をまっすぐ下に踏み込みましょう。そろそろとペンギンのように歩くと、転びにくくなりますので、覚えておいてください。

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