テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は1日、自民党安倍派が1月31日に派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、政治団体「清和政策研究会」の政治資金収支報告書の2020~22年分について訂正を総務省に届けたことを報じた。
政治資金パーティーによる収入を計4億3588万円増額し、所属議員らの政治団体への寄付支出は、計4億2742万円増額した。増額訂正したのは計91人側とみられる。
安倍派はコメントを出し、パーティー収入から寄付の形で支出したのは5年間で現職・元職の衆参両院議員の計95政治団体、総額6億7654万円だったと明らかにした。3年分の訂正額が大きかったのは、池田佳隆衆院議員の3208万円、大野泰正参院議員3146万円、谷川弥一元衆院議員の2303万円、萩生田光一前政調会長の1952万円など。安倍派は「国民の政治不信を招き、心よりおわび申し上げる」と陳謝した。
コメンテーターで元テレビ朝日社員の玉川徹氏は、今回の事態を受け「僕はもうちょっとふかんで見てみたいなと思ってまして」とした上で「安倍派の方々が安倍政治を中心になって支えてきた人たちですよね。で、安倍政治って何だったんだろう?ってさらに今、考えるようになりましてね。安倍さんが亡くなった後に様々な問題がクローズアップされてきています」と指摘した。
続けて安倍晋三元首相が亡くなった後に統一教会問題、アベノミクスへの再評価が浮上したことについて言及し「今回、政治とカネの問題です。我々が過去のことをもう1回検証し直す、いろんな意味で。細かい部分にフォーカスするのも重要ですけどもうちょっと引いて再検証することも必要」と提言していた。