公的行事の多くを辞退か。
スイス陸軍は2024年1月26日、スイス国内で行われるエアショー「エアスピリット24」への参加断念と、一般公開予定だったスイス陸軍主催の演習「ディフェンス25」の開催を見送る方針を明らかとしました。
「エアショー参加とイベント主催辞めます!」急にスイス陸軍が発…の画像はこちら >>高速道路に着陸するスイス陸軍のユーロコプター EC635(画像:スイス国防軍)。
今回エアショー参加と一般公開する演習を取りやめた理由としては、軍の財政難が主な原因となっているうようで、陸軍は「厳しい財政状況のため、陸軍は2024年と2025年に予定されていた主要イベントとその他のイベントを見送ることになった」と公式発表しています。
「エアスピリット24」は、8月末にエメンで行われる予定だったそうで、最大8万人の来場者が見込まれているエアショーです。「ディフェンス25」に関しては、ビエールで2025年に行われる予定でした。同イベントは、軍地上部隊の任務と能力を国民に実証するための軍事演習となっていたようです。
また、スイス陸軍は「厳しい財政状況のため、軍は予定されている公的行事のかなりの部分を見送らざるを得ない」とも発表しており、今後もイベントの参加などを見送り、あるいは縮小する可能性があるようです。財政難の細かい理由については明かしていません。
なお現地報道によると、スイス軍はロシアによるウクライナ攻撃後に悪化する欧州の安全保障状態に対応するため、予算の増額を希望していたようですが、当初要求していたほどの増額が議会からの承認が得られなかったそうです。このことが原因のひとつとしてあげられています。