在留期間を過ぎて不法に残留したとして33歳のベトナム国籍の男が逮捕されました。男は技能実習生として日本に来ていましたが、別のベトナム国籍の35歳の男と共謀して、空き家を狙って窃盗を繰り返していたとみられ、警察は余罪の捜査を進めています。
新潟県警は1月29日までに、出入国管理及び難民認定法違反(不法残留)と邸宅侵入・窃盗の疑いでベトナム国籍の住居不定の無職の男(33)を逮捕したと発表しました。
男は2018年7月20日に技能実習生として入国しましたが、2020年1月から行方をくらまし、2022年11月19日だった在留期間を経過して不法に残留したとして現行犯逮捕されました。
男が潜伏していた新潟市東区内のアパートに警察が踏み込んだ際、新発田市内の空き家に窃盗目的で侵入した疑いがかかっていたもう一人のベトナム人の男(35)もその場にいたことから、警察はこのもう一人の男も逮捕。
このもう一人の男も、新潟市内の企業に技能実習生としてベトナムから入国していましたが、2023年7月に行方をくらませていたといいます。
2人がいたアパート室内には盗品と思われるものが多数確認されたことから、警察が余罪捜査を進めたところ、新潟市東区内の空き家2軒から貨幣セットなど20点(時価合計3万8600円相当)、オーディオセット一式(時価合計20万6000円相当)を盗んだ疑いで逮捕されています。
県内では少なくとも10件以上の空き家での窃盗被害が確認されていて、男らのいたアパート内にあった盗品はいまだ捜査中のものもあることから、警察は2人に余罪が複数以上あると見て捜査を進めています。
警察の調べに対し、33歳の男は不法残留について「間違いない」と容疑を認めていてますが、警察はその他の容疑については「共犯・共謀事件であり、今後の捜査にも関わる」として認否を明らかにしていません。