玄関先に置かれた『注文していない』荷物 中身に非難の声「信じられない」

アメリカのオハイオ州に、猫好きの女性が運営する猫の保護施設があります。
ケイ・バンクスさんは2020年に、ハイリスクの猫を救いたい一心で『タビー・テイルズ・キャット・レスキュー』を設立。
野良猫や体の不自由な猫、重傷を負った猫や問題行動を起こす猫などを保護しているそうです。
2024年1月9日、ケイさんが玄関の扉を開けるとたくさんの荷物が配達されていました。
それらの荷物の箱の上に、彼女が注文していないものが置かれていたのです。
それは…猫。キャリーバッグに入った状態で放置されていました。
実は室内にいたケイさんは、防犯カメラの映像で誰かがこの猫を置いて行ったのを確認したのだそう。
彼女が気付いたのが早かったため、猫が寒い玄関先にいたのは10分間ほどだったといいます。
猫はオスで悪臭を放っていましたが、ケイさんはすぐに暖かい室内に入れてあげました。
猫がキャリーバッグから出たがらないため、彼女は無理に出さず、猫をそのままにしておくことにします。
その後、TikTokの動画を見たという数人が「その猫を知っている」と連絡をくれたのだとか。
その人たちの話で、なぜ猫が捨てられたのかが分かったそうです。
ジャクソンくんという名前のこの猫の飼い主は男性で、ジャクソンくんに去勢手術をしていなかったため、家の中でスプレー行為を繰り返していたとのこと。
飼い主の男性が婚約し、婚約者と同居することになると、彼らはジャクソンくんがスプレー行為をするのを嫌がり、屋外に出したといいます。
その後、結局彼らはジャクソンくんがいらなくなって捨てたのだと、ケイさんは推測しました。
ジャクソンくんは常に攻撃的だそうで、それも捨てられた理由の1つではないかということです。
約2週間後、ジャクソンくんは去勢手術を受けて、無事に成功。
こうしてケイさんが愛情を注ぎ続けた結果…ジャクソンくんはここまで変わりました!
This is Jackson’s character development week lol. Best update so far
ケージ越しにケイさんの手に顔をすり寄せようとするジャクソンくん。
彼女の愛情はジャクソンくんにしっかりと届いているのでしょう。
この動画を見た人たちからは、喜びの声が上がりました。
・泣ける!この子は怖がりなだけで、甘えん坊なのはみんな知ってたよ。
・素晴らしい進歩だ。あなたを信頼し始めているね。
・なでてほしいんだね。愛情に飢えているんだろうな。
『タビー・テイルズ・キャット・レスキュー』に猫が置き去りにされたのは、同年だけでジャクソンくんが2匹目なのだそう。
施設ではすでに保護猫が多すぎて、より多くの運営資金が必要なため、ケイさんは「もうがっかりしています」と語っています。
動画のコメント欄には、無責任な飼い主への非難や怒りの声も多く上がっていました。
ただ動画が拡散されることで、寄付の申し出や「施設にいる猫を引き取りたい」という問い合わせも増えているとのこと。
1匹でも多くの保護猫たちに、愛情をもって世話をしてくれる家族が見つかるといいですね。
[文・構成/grape編集部]

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする