新潟県弥彦村で2月から自動運転バスが導入されます。1月30日には試乗会が開かれ、住民も一足先に最新技術を体験しました。
ピンクの車体に弥彦村のマスコットキャラクターが描かれたバス、その名も「ミコぴょん号」。
【杉山萌奈アナウンサー】
「運転席がありません。アクセル・ブレーキ・ハンドル、全て設置されていません」
大手通信会社の子会社がこの自動運転バスの運行管理を開発しました。
【杉山萌奈アナウンサー】
「車内からは弥彦山も臨めます。弥彦山の麓を自動で走行しています。一時停止の指示を自動で守りました。通行量の多い大通りですが、左右を確認してから発車しました」
車体の前方・後方に搭載したカメラやセンサーなどで路上の障害物を認識して回避します。
【BOLDLY市場創生部 梶尾龍之介さん】
「事前に走るルートの周りの建物の形状・木・電柱を読み取って、立体の地図データを作って、そこに見えない線路を引いている。どこで一時停止するか、公道は20キロで、駐車場は10キロでとか全部設定している」
万が一に備えてドライバーが1人乗車し、自動から手動運転に切り替えるコントローラーも備えつけられています。
【BOLDLY 佐治友基 代表取締役社長兼CEO】
「安心して住み続けられる街に貢献していきたい」
弥彦村では、以前から循環バスが走行していない地域から路線拡充を求める声があがっていて、今回の導入には国の補助金を活用。
降雪地域での導入は初めてです。
2月2日からは弥彦村役場からJR北吉田駅までの5.7kmを41分で結びます。
【弥彦村 本間芳之 村長】
「地域の方の利便性を高めるということ、観光においても重要な役割、そして発信力を持っていると思う」
試乗した住民も期待を寄せます。
【住民】
「速度が20キロなので恐怖心はない」
【住民】
「ゆくゆくは免許返納になると、これに頼るしかない」
「ミコぴょん号」は火曜日と金曜日に運行し、今後、ルートも増やす予定です。