新規ご当地商品販路拡大へCF 千葉県支援、知事も太鼓判 梨、凍結乾燥でチョコ菓子に サバ、ハーブバター煮をサンド

千葉県は、県産農林水産物を使用した加工品開発の事業者支援に注力している。本年度は県を代表する産品の梨とサバに着目し、チョコレート菓子とサンドイッチを考案した。熊谷俊人知事は25日の定例記者会見で、新たなご当地商品にと期待される逸品を紹介し「梨の菓子はバレンタインの贈り物にいかがだろう。サバのサンドは外国人にもなじんでいただけるのでは。いずれもとてもおいしい」とPR。事業者は同日、販路拡大の一環でクラウドファンディング(CF)を始めた。
県流通販売課によると、支援は地域の農林水産物を有効利用するため、生産や販売など多様な事業者を集め、商品開発や販路開拓までを後押しする国の事業を活用。県は事業者のプラットフォームとなる協議会を立ち上げ、輸出拠点や海外旅行客の観光拠点としての成田市場の活用を視野に入れつつ、昨年度から国内外向けの加工品開発に着手した。
昨年度は規格外のサツマイモなどを使った業務用のペーストを開発。2年目の本年度は栽培面積、生産量、産出額いずれも日本一の梨と、県内で水揚げされたサバを開発対象の食材に選んだ。
「梨の王国」は県産梨をフリーズドライにし、ホワイトチョコレートを染み込ませた国内でも珍しいチョコレート菓子。一口サイズでサクサクとした食感ながら、つぶつぶした梨の特徴を残した。
「サバターロールサンドイッチ」は、サバのハーブバター煮をフランスパンでサンド。五味薬味と和風照り焼きソースが味の要で、タルタルソースをたっぷりトッピングした。片手で手軽に食べられるテークアウト商品で、インバウンドの需要も狙う。ツナカツのサンドや近海魚のディップセットもそろえた。
事業者は開発にかかった費用を賄うため、商品購入型のCFをちばぎん商店が運営する「C-VALUE」(https://www.c-value.jp/feature_pages/lfp)で2月29日まで実施。目標金額は各20万円。目標に達しない場合も商品は提供される。各商品は成田市場での販売を検討している。
熊谷知事は「県が全国に誇る食材の魅力を存分に引き出し、国内外の消費者に届くように工夫された加工品。完成度が高く、自信を持ってお薦めできる」と述べた。

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