4年かけて軌道に乗ったホテルが崩壊 休暇帰りのオーナーカップルを襲った悲劇

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貯金をはたいて投資したホテルが、水浸しになり壊滅的に…。4年で廃墟からホテル開業までにこぎつけたビジネスが、一瞬にして崩壊したというカップルの悲劇を『Mirror』がレポートした。

デスさん(50)とシニードさん(40)のカップルは、スコットランドの高原に建つ廃墟ホテルを2019年に購入した。デスさんはアイルランド・ダブリンに20年住んでいたが、故郷のスコットランドに帰ることを決心したため、ホテル経営を始めようと思ったそうだ。
ホテルを購入してからすぐに新型コロナウイルスの影響を受けるが、貯金を切り崩しながら改修工事を進めていたのだという。改装が無事に終わり、2023年の4月に二人はやっと開業にこぎつけることができた。
二人が開業したホテルは「The Osprey Hotel」と名付けられ、ブッキングサイトで高評価を得る人気の宿となった。

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デスさんらは、4年間にわたり休みなしにホテルの改装を続け、開業してからも半年間は運営のために働き続けた。そこで一息つくために、2023年10月からの閑散期にホテルを閉め、思い切って旅行する計画を立てたのだった。
二人が休暇先に選んだのはスリランカ。留守中は友人が滞在する予定になっており、安心してホテルを後にした。ところが二人が休暇から戻った12月19日、ホテルは水浸しになり壊滅的な状態になっていた。
ロフトにあるパイプが損傷したせいで、ホテル中に水が流れっぱなしになっていたのだという。天井付近から流れてきた水は、天井や壁紙を剥がして1階の床も浸水状態になっていた。
これにより、部屋に設置しているテレビなどの電気製品は全壊。キッチンの厨房機器も使い物にならない状態になってしまっていたという。

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休暇を終えて突きつけられた現実は、デスさんたちにとってあまりにも酷だった。とりあえず保険会社に補償を求めてみるも、30日以上の国内不在を理由に、保険適応を拒否されてしまったという。
そのためホテルは廃業に追い込まれるのかと思われたが、二人は再建する道を選んだ。概算ではホテルの修復に12万5,000ポンド(約2,280万円)かかるため、募金を募ることにしたという。
募金サイト「GoFundMe」でフォームを立ち上げ、2024年1月現在、9,100ポンド(約166万円)が集まっている。しかし2024年5月に目指す再オープンには、まだまだ遠い道のりのようだ。

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