ヨハネスブルグで買い物中のパイロットが誘拐 日本政府は「危険度レベル2」エリアに

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パイロットが、南アフリカで買い物中に誘拐されるという事件が起こった。『Mirror』『DailyMail』がレポートしている。

ブリティッシュ・エアウェイズ航空のパイロットである男性が、南アフリカのヨハネスブルグで誘拐され、強盗にあったと報じられた。フライト間の降機中に買い物に出かけた先で、被害に遭ったのだという。
男性は当時、ヨハネスブルグの北部に位置する中規模の商業施設『BluBird Shopping Centre(ブルーバード・ショッピングセンター)』にいた。同ショッピングセンターは最寄りのダンボ国際空港まで車で約20~30分で、住宅地やメイン道路に囲まれた好立地にある。
買い物を終えた男性が駐車場に向かうと、女から「荷物を運ぶのを手伝ってほしい」と声をかけられたという。承諾した男性が女の車に近づくと、武装した数人の男が現れ誘拐されてしまった。
男らは男性を人里離れた場所に連れて行き暴行を加え、男性の銀行口座から金を抜き取ったのだという。

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ヨハネスブルグでは昨年7月にも、パイロットの男性がジョギング中に何者かに襲われる事件が起こっていた。
警察当局によると、最近ではショッピングセンターでの事件のように女が誘き出し強盗犯に引き渡すなど、犯行が多様化しているという。
またヨハネスブルグでは過去2年間で、身代金を求めたり、銀行口座から金を抜きとられたりする強盗事件にかかわった容疑者300人が逮捕されている。
ヨハネスブルグや同じく南アフリカのケープタウンは観光先として人気もあり、ツアー客でにぎわう場所だった。ところが近年では誘拐や強盗が多発するエリアとして、日本政府も警戒レベルをこれまでの「レベル1:十分注意」から「レベル2:不要不急の渡航は避ける」に引き上げている。

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日本政府が示した2022年以降の犯罪傾向の統計では、殺人、強盗、傷害といった凶悪犯罪の発生件数は、コロナ禍前と比較して20~30%増加したのだという。
世界的に見て、南アフリカは一般犯罪が最も多い国の一つで、カージャックや住宅侵入の強盗事件も日常的に発生していると伝えている。
カージャックについては、特に邦人や他外国人の在留者を狙うケースが多く、ゲートが開く数分の待ち時間で犯行におよぶことや、自宅で待ち伏せされて強盗に遭うという凶悪な手口なのだという。
日本政府は、不要不急の渡航は避けるとともに、渡航者や滞在者は「安全対策基礎データ」を参照に、安全を十分に心がけるよう呼び掛けている。

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