羽田空港第3ターミナルに直結し、日本最大の客席数を持つというホテルに、JALとのコラボルームが誕生します。どのようなものなのか、実見してきました。
羽田空港で国際線専用の第3ターミナルに直結し、日本最大となる1717室の客室数を誇る住友不動産ヴィラフォンテーヌ運営のエアポートホテル「住友不動産ホテル ヴィラフォンテーヌ プレミア・グランド 羽田空港」。ここに、JAL(日本航空)とコラボした新たなコンセプトルームが2024年1月26日に誕生します。その数も24室と、かなり多いです。
“JAL好き大喜び”のレベル超えたぞ!「国内最大の空港ホテル…の画像はこちら >>ホテル ヴィラフォンテーヌ プレミア・グランド 羽田空港に誕生したJALとのコンセプトルーム(乗りものニュース編集部撮影)。
今回のコラボルームは、ホテル側の発案にJALが協力して完成したオリジナルデザインのもの。24室というのは、2024年に国際線就航70周年を迎えるJALの羽田空港に発着する国際線就航都市数と合わせたもので、過去にJALが実施してきたコラボルームとしても最大の客室数となります。
また、客室へと続く廊下には滑走路を模したデザインとしたうえ、JALの往年の旅客機の写真パネルなどが飾られており、同社の歴史を振り返ることができます。
JAL初の国際線仕様機である「ダグラスDC-6B」から、同社初のジェット旅客機「ダグラスDC-8」、「ジャンボ・ジェット」とも呼ばれた「ボーイング747」、そして2024年1月から運航を開始した「エアバスA350-1000」など、同社の主力国際線仕様機が時系列順にならんでいます。
また、各部屋の入り口には部屋番号のほか、3文字のアルファベットでどこの空港かを示す「3レターコード」が掲げられています。一番手前の部屋は、JAL初の国際線路線であるハワイ・ホノルルの「HNL」が部屋番号の下に掲げられ、一番奥は2024年3月に就航予定のカタール・ドーハの「DOH」の表記が。
つまり、JALがこれまでの歴史で就航してきた海外都市を、エレベーター側である手前から時系列順に紹介しているというわけです。
そのような「ヴィラフォンテーヌ プレミア・グランド 羽田空港」内のJALとのコラボルームですが、最も目立つのは、各室のベッド上の写真パネルです。コンベア880やダグラスDC-10など、オールド航空ファンにはたまらないであろうJAL機の航空写真が掲出されています。
各部屋はコラボルームの展開にあわせ、部屋の壁や床、ベッドのアイテムなどを変更したとのこと。このなかにはJAL機で実際に使用される可能性があったものもあり、たとえばベッドに置かれているクッションは、本来JAL機の座席のシートカバーとして使われるはずであった布を活用したものです。このほかにも、羽田空港を一望できる部屋があります。
JALの格納庫見学を中心としたプログラム「JAL SKY MUSEUM」の会場である東京モノレール「新整備場駅」とも1駅の距離に、このホテルは位置しています。また、ホテルの上には温浴施設「天然温泉 泉天空の湯 羽田空港」があり、この宿泊プランでは追加料金なしで利用できます。
いわゆる“飛行機好き”はもちろん、そうでない人も、出国前日に天然温泉で日本らしさを味わったうえで渡航に備える、そうしたニーズを満たすことができそうです。