地震で外国人も被災… 「安心させたい」来日したベトナム人女性 “正月料理”作り石川へ【新潟】

能登半島地震では日本に住む外国人も被災しています。異国の地で不安を抱える被災者に少しでも安心してもらいたい…新潟県内から支援に動こうとするベトナム人を取材しました。

今週、新潟市中央区の事務所で打ち合わせをしていたのは、ベトナム人のリンさん。

現在はベトナムに住んでいますが、急遽来日し、新潟を訪れました。

【ファム フォン リンさん】
「石川県に応援に行きたい」

元日に発生した能登半島地震。ベトナムでも日本の被害についてニュースなどで大きく伝えられました。

在新潟県ベトナム人会の理事長として去年まで新潟市で暮らしていたリンさんは、すぐに県内に住むベトナム人の安否を確認。

幸い大きな被害を受けた人はいなかった一方、石川では多くのベトナム人も被災したことを知りました。

そこでリンさんは間もなくベトナムの旧正月がやってくることから、もち米や豚肉などを葉っぱに包むベトナムの正月料理「バインチュン」を仲間とともに作り、石川に住むベトナム人に届ける計画を立てたのです。

【ファム フォン リンさん】
「ベトナム人にとって、旧正月のイベントは家族を集める、すごく大事なタイミング。みんなにベトナムの味を食べてほしい」

この日、リンさんは新潟ベトナム協会に対し、食材調達などの協力を求めました。

【新潟ベトナム協会 大島和憲 事務局長】
「前向きに検討して、色んな部分でお手伝いをできればと思っている。新潟とベトナム相互に力を合わせて、石川県に向けて力になれれば」

【ファム フォン リンさん】
「地震があって色々怖かっただろうと思う。応援・安心させるようにやりたい」

リンさんたちはバインチュンを作り、29日に石川に届けるほか、現地でのボランティア活動などを検討しています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする