京アニ放火殺人の青葉真司被告に死刑判決 一般傍聴抽選倍率は約17・8倍

36人が死亡した2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件で殺人罪などに問われた無職・青葉真司被告の裁判員裁判による判決公判で、京都地裁(増田啓祐裁判長)は25日、青葉被告に求刑通り死刑を言い渡した。
午前10時半に開廷したが、一時休廷後、同11時に再開されたが、主文は後回し。午後に判決が述べられた。
先月7日の論告求刑公判では、最終弁論で弁護側が妄想性障害の影響で心神喪失か耗弱の状態だったとして「死刑を選択するべきではない」と主張。無罪や刑の減軽を求めていた。だが、裁判員は青葉被告は放火という犯行で確定的殺意があり、死者数が36人に上ったことで極刑と判断したとみられる。
求刑公判で、完全責任能力があったと主張する検察側は「計画的で極めて危険、誠に残虐非道で社会的影響も大きい」「理不尽そのもので身勝手極まりない」などと指摘していた。
この日の一般傍聴席は23席が用意され、京都地裁前の京都御苑富小路広場には雪が降る寒さのなか、409人が傍聴券の抽選に足を運び、倍率は約17・8倍と関心が高かった。

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