全国週間 明日まで大雪による交通障害に警戒 週明けは寒さ緩む…の画像はこちら >>
明日26日(金)の午前までは、北海道の日本海側から北陸は断続的に雪で、大雪による交通障害に注意・警戒が必要です。週明けは全国的に晴れて、寒さが少し緩みそうです。積雪の多い地域では雪解けによるなだれや落雪などにご注意ください。
明日26日(金) 北海道の日本海側から北陸 交通障害に注意・警戒
明日26日(金)も日本付近は冬型の気圧配置が続くでしょう。大雪のピークは超えますが、北海道の日本海側から北陸は断続的に雪が降りそうです。北日本付近は等圧線の間隔がまだ狭く、午前を中心に風の強い状態が続くでしょう。猛吹雪や吹きだまりによる交通障害に注意・警戒が必要です。北陸地方では、明け方にかけて高波にも警戒してください。また、令和6年能登半島地震で損傷を受けた家屋では、積雪の重みによる倒壊にも注意が必要です。北海道から東北の太平洋側は晴れ間がありますが、昼ごろまでは局地的に雪雲が流れ込むでしょう。関東甲信から九州は、日中は日差しが届きそうです。ただ、関東甲信や東海では、標高の高い所を中心に午前は雪雲のかかる所もあるでしょう。
明日26日(金)の朝 路面の凍結に注意
雪や雨が降って濡れた路面は、気温が下がると、凍結してしまいます。中でも、路面の凍結に注意が必要なのは、次の4か所です。(1)橋や歩道橋の上は、地面の熱が伝わりにくく、風通しが良いので、凍結しやすくなります。特に、ふぶいている時は、他の所よりも風が強く、視界が悪いうえに、凍結しやすいので、かなり危険です。(2)トンネルの中と外では、路面状態が大きく違うことがあります。トンネルの出入り口では路面の凍結により、急にハンドルを取られないよう、十分、スピードを落として運転しましょう。(3)交差点やカーブも、近づく前に、十分にスピードを落とすことが大切です。ハンドルを切ったまま、ブレーキを踏むと、とても滑りやすくなります。また、加速する時も、交差点やカーブを曲がり切ってから、アクセルを踏みましょう。(4)日陰は、いったん路面が凍結すると、完全にとけるまでに時間がかかります。建物の北側など、日陰になりやすい道を通る際は、十分にお気をつけください。
27日(土)と28日(日) 日本海側の雪はおさまる 寒さも和らぐ
27日(土)は冬型の気圧配置は緩み、北海道の日本海側から北陸の雪もおさまるでしょう。関東から九州は穏やかに晴れて、日中は寒さが和らぎそうです。28日(日)も日差しの届く所が多くなりますが、北陸から九州北部では気圧の谷の影響で雪や雨が降る所もありそうです。地震の被災地では路面状況の悪化に注意し、少しの雨でも土砂災害に注意が必要です。29日(月)以降は高気圧に覆われて、晴れる所が多いでしょう。北陸でも日差しが戻り、最高気温は10℃くらいまで上がる日もありそうです。来週前半は全国的に最高気温が平年より高く、3月並みの所もあるでしょう。積雪の多い地域では、雪解けによるなだれや屋根からの落雪にご注意ください。2月スタートの1日(木)は寒気が流れ込むため、再び北海道の日本海側から北陸では雪が降り、寒くなるでしょう。この先も寒暖差が大きくなりますので、日々の天気や気温をチェックしながら、体調管理にご注意ください。
融雪災害に注意
暖かくなることで心配されるのが、融雪による災害です。積雪が多く残る所では、気温の上昇や雨により雪解けが進むことで、次の3つの災害が発生する恐れがあります。① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。② 雪解けにより大量の水分が地面に浸み込むことで地盤が緩み、「土砂災害」が発生することがあります。山間部や急な傾斜地では、特に注意が必要です。③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。