「未成年だからって許されると思うな」 “晒し系YouTuber”がイベントにやってきた出禁処分のファンの顔と本名を公開して大炎上。「弁護士からは名誉棄損にあたると言われましたが、どうしても許せなくて…」

アイドル系の歌い手としてライブ活動も行う“晒し系YouTuber”の男性が、自身のイベントに出禁にしたにもかかわらず再び会場へと訪れてきた未成年ファンに対して、“見せしめ”として個人情報を自身のYouTubeチャンネルに晒し、炎上している。なぜこの男性は未成年に対してこのような掟破りの強硬策に出たのか。本人を直撃した。
炎上騒動の渦中にいるのは晒し系YouTuberのポケカメン氏。晒し系YouTuberとは自身の知名度や影響力を利用して、界隈の裏事情や問題を起こした人物の情報を晒して再生数を稼ぐYouTuberのことだ。ポケカメン氏は「ちょこらび」という6人組の歌い手グループに所属し歌手活動も行うが、YouTubeやツイキャスで晒しや暴露動画を定期的に投稿・配信し、ファンからは「晒しの王子様」と呼ばれるなど、登録者50万人超の人気YouTuberだ。しかし、そんな投稿内容の性質から日常的に炎上しているポケカメン氏だが、このたび燃えている案件が未成年ファンの顔と本名の晒し行為だ。この未成年ファンはポケカメン氏のライブ会場での盗聴データの拡散といった違反行為を繰り返したため、出禁処分とされていた。しかし、それにも懲りずに再度会場へやってきたことからポケカメン氏が動画やSNSで個人情報を晒すと、「未成年に対してやりすぎだ」といったコメントやDMが殺到してしまったわけだ。しかし、ポケカメン氏なりに言い分があるようで……。
インタビューに応じるポケカメン氏(撮影/集英社オンライン)
――問題となっている動画(今年1月7日投稿「また出禁者がLIVEにきたので本名とか全て晒します」)を投稿した経緯を教えてください。ポケカメン氏(以下、同) 歌い手界隈ではファンによる盗撮や盗聴とそのデータの拡散、チケットやグッズの転売や詐欺といった犯罪や違法行為が横行しています。僕らもデビュー当時からその被害に悩まされていて、生配信などで何度注意してもそういった犯罪行為が一向になくならないどころか、「盗撮しにいきます!」みたいな宣言をしてきたり、犯罪行為を楽しむためにライブに来るヤバイやつらもいて……その対処法として晒すことにしました。――“晒し”といえば、私人逮捕系YouTuberが名誉を棄損したなどとして逮捕される事例が相次いでいます。今回のポケカメンさんの行為にもたくさんの意見が寄せられているようです。冷静になれず本名を晒したのはよくなかったと反省したので、配信上で謝罪したんですけど、「ここまでやらなきゃ反省しないでしょ」と賛同してくれる意見も多々ありました。
――それにしてもかなりの強硬策……。実際、その未成年ファンは反省していたんですか?反省の色は見えないですね。注意した後もSNSで「話せてうれしかった」と投稿していたし、追い出した後もライブ会場付近をうろついてました。でも親からの謝罪はあったので、名前や顔はモザイク処理をしています。
動画で晒した未成年ファンの母親から送られてきた謝罪のDM
ただ、いろいろと世間の反応を見て、未成年って最強だなって思いましたね。盗撮や盗聴だって立派な犯罪なのに、未成年というだけで世間から守られている。――結局、炎上してしまいましたし、警察や弁護士に相談したほうがベターだったようにも思えますが。警察に相談したら、現行犯での盗撮盗聴の立証が必要って言われましたし、弁護士からは解決には民事裁判で時間がかかるということでした。そうこうしている間に彼女たちはまたライブに来て犯罪行為をしてしまうので、個人でできることは何かと考えた結果、動画投稿に至りました。弁護士からは晒す行為は名誉棄損にあたるから危険だと言われましたが、どうしても許せなかったので訴えられる覚悟で投稿しました。――ポケカメンさんや「ちょこらび」のファンに出禁者は多いんですか?10人ぐらいいて大半は20歳未満です。未成年だからって何度注意してもやっちゃうような子たちです。というか、少年法などで守られてるから犯罪する子もいると思います。
――今後も、出禁なのに会場に来るファンは動画で晒す?あの動画はあくまで見せしめなんで、今後は弁護士に頼ったり、出禁者対応も僕が直接行かずにスタッフに対応してもらおうと思ってます。ただ、他人名義のチケットで変装されたら入れてしまうと思いますけどね。――改めてファンに呼びかけたいことがあれば、お聞かせください。未成年は法律で守られてるし、大人もかばってくれるけど、それに甘えて犯罪行為を繰り返してたらどこかでつまずくぞと。自分は大丈夫でしょ、って思わないで。あと親やまわりの大人たちは子どもが犯罪行為をしてたら、甘やかさないでしっかり注意してほしいですね。取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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