藤田伸二容疑者、特別模範騎手賞2度、フェアプレー賞19回の勲章も現役時代に傷害容疑で書類送検

JRA通算1918勝を誇る元トップ騎手・藤田伸二容疑者(51)が北海道・ススキノの繁華街で男性に暴行を働いた疑いで逮捕されたことが18日、明らかになった。
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現役時代は大一番で強さを発揮し続けた。91年に騎手デビューした藤田容疑者は1年目に重賞1勝を含む39勝を挙げ、最多勝新人騎手に。翌年にはブービーの17番人気だったタケノベルベットでエリザベス女王杯を勝ち、その名は一躍全国区となった。96年には、キャリア2戦で日本ダービーに挑んだ7番人気のフサイチコンコルドを勝利に導き、ダービージョッキーとなった。
その後もコンスタントに活躍を続け、熱い言動から「男」と評されるようになった。特別模範騎手賞(東西の勝利数、獲得賞金額、勝率の各部門で5位に入り、かつ制裁点が0点)を04、10年に受賞。2度の受賞は他にいない。他にもフェアプレー賞も19回受賞した。
一方で、06年には滋賀・栗東市内の飲食店で従業員に暴力を振るったとして傷害容疑で書類送検(起訴猶予)され、JRAから3か月の騎乗停止処分を受けたことがある。
歴代10位の1918勝を挙げるトップジョッキーの1人だったが、現役引退は唐突だった。15年9月6日の札幌での騎乗後、JRAに騎手免許取り消し願いを提出。競馬場を去った直後にインターネット上でファンに直筆メッセージを公開し、引退式は行わないなど、異例ぶりが際立った。

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