ロンドン地下鉄で盗難被害が多発 AirPodsなど高価アイテムが狙われる

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イギリス・ロンドンの地下鉄で、盗難被害が多発しているという。カナダグースのダウンコートやAirPodsなど、高価なアイテムを狙う犯罪が昨年比で56%も増しており、当局は危機感を募らせている。『DailyMail』が状況をレポートした。

TfL(ロンドン交通局)は、スリなどの盗難が地下鉄で多発していると報告した。
狙われるのは主に、AirPodsやスマートフォンなどの高価な電化製品が多いという。また正規価格で1,500ポンド(約27万円)はするというカナダグースのジャケットや、ザ・ノース・フェイスのアウターを狙った盗難も少なくないのだという。
当局が発表した盗難被害のデータによると、今年4月からの6ヶ月間に地下鉄網全体で発生した数は10,836件で、昨年の同時期は6,924件だった。数字からわかるように盗難件数は56%増加しており、「首都圏で見られる威圧的で脅威的である」と当局は言及する。

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ロンドンでは、地下鉄における盗難と同様に、公共交通機関全体で犯罪が急増しているという。
バス関連の犯罪では、2022年と比較して全体の6%増。今年7月から2ヶ月にわたる市民への出口調査では、32%が「公共交通機関を利用するのが不安だ」と答えているという。
地下鉄では盗難被害が多発している一方で、バスでは迷惑飲酒や過密輸送、青少年による反社会運動などによる問題行為が頻発している。TfLは地下鉄に警察官とスタッフを配置して、毎日パトロールを行うよう対策を講じているという。
ロンドンのサディク・カーン市長は、「誰もがロンドンの交通網を安全に利用できると感じるべきであり、交通網が安全で犯罪の少ない環境を維持することが、市長の優先事項だ」とメディアに語った。

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最近ではロンドンに限らず、平均1,000ドル(約14万円)相当の高級ダウンコートを狙う盗難が多発している。
アメリカ・ワシントンDCでは、覆面をした3,4人の男らが、モンクレールやカナダグースを着た住民に銃を突きつけ、ジャケットや物品を盗み車で逃走した。
ワシントンDCの北部で同様の事件が数件発生しており、高級ダウンジャケットを狙った犯行だったという。同一犯かどうかは、わかっていない。
これらは明らかに転売目的の盗難とみられており、高価な品物にはアップル社の紛失防止タグ「AirTag」などの付帯を推奨している。

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