1月18日の「118番の日」を前に海の緊急電話の正しい利用を呼びかけようと、千葉海上保安部は14日、千葉市美浜区のイオンモール幕張新都心で啓発イベントを開いた。会場では一日海上保安部長に任命されたベイエフエムのラジオパーソナリティー、柴田幸子さんが「118番を覚えて帰って」と呼びかけた。
海上保安庁によると、昨年は全国で53万1814件(前年比14万979件増)の通報があったが、そのうちの約99%は無効通報。内訳は無言電話が約26万7千件、間違い電話が約14万7千件、着信時に電話を切る「即断」が約9万6千件、いたずらが約1万6千件だった。
千葉海保の担当者は「対応の遅れにつながりかねない」と指摘する。これまでに時報サービス「117」と勘違いしたり、通信販売とかけ間違えたりするケースがあったという。認知度が低いのも課題で、2000年の運用開始から20年以上がたった22年のアンケートでは、52・1%が118番を知らないと回答した。
稲田健二部長は「イベントなどを通じて多くの方に118番を知ってもらい、適正利用につなげていきたい」と話した。