油断していると発生してしまうマットレスのカビ。冬は加湿器などを使い、湿度が高くなることも多いため、特にカビが発生しないように注意したい時期です。
では、マットレスのカビを防ぐにはどうすればいいのでしょうか。寝具メーカーの西川株式会社(以下、西川)にうかがいました。
――マットレスにカビが生えてしまう理由や原因とは?
就寝中の汗などは、マットレスに吸収された後、すべて底面に落ちていきます。
そのため、マットレスの裏面に湿気がたまり、湿った状態が続くことでカビが生えてしまうのです。
――カビが生えてしまったらどうすればいい?
マットレスを包む側地だけにカビが生えている場合は、表示どおりの洗濯、または、エタノールといわれる消毒用アルコールを染み込ませた布で表面をふき取り、乾燥させてください。
その際はゴム手袋を着用の上、換気にご注意ください。
もし、ウレタンにもカビが生えている場合、ウレタンは洗うことができません。
消毒用アルコールで対処を行うか、布団丸洗い専門のクリーニング業者へご相談ください。ただしカビの色素は残ってしまいます。
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――カビの発生を防ぐためのポイントは?
起床後、すぐにベッドメイキングや布団の上げ下ろしをすると、マットレスや掛け布団に湿気がたまったままになります。
特にマットレスのウレタンフォームは湿気を帯びると、へたってしまったり、カビの原因になったりするので乾燥させることが大切。まずは、掛け布団をめくって湿気を放出させましょう。
また、マットレスを壁などに立てかけ、床と接する面が空気に触れるようにしてください。
晴れて乾燥した日には、窓を開けて室内の空気を入れ替えると、より効果が高まります。ただし、直射日光はウレタンを劣化させるため陰干しにしましょう。
60℃程度で乾かせる布団乾燥機の使用もお勧めです。
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――カビを防ぐために役立つアイテムはある?
ドライシートがお勧めです。ドライシートは、マットレスの下に敷くだけで、カビの原因になるウレタン下部の湿気を受け止めます。
ベッドパッドをシーツの下に敷くのも有効です。
マットレスのカビを防ぐには『湿気をためない』『乾燥させる』の2つが重要。「面倒だから」と放置していると、気が付けばカビだらけになることがあるかもしれません。
起きた後は掛け布団をずらしたり、時間がある時はしっかりとマットレスを乾燥させたりして、カビの発生を防ぎましょう。
[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]