「生きてきた中で最高の1年にしたい」 パリ五輪代表内定の女子レスリング藤波朱理選手(20) 新年に駆けつけた“集い”で決意新たに

公式戦連勝記録を133に伸ばし、パリオリンピックに向けて着々と準備を進める女子レスリング藤波朱里(ふじなみ あかり)選手(20)。そんな藤波選手がことしの年明けに、忙しい合間を縫ってでも、どうしても参加したい会がありました。そこには、普段の練習では見られない素顔が。
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(藤波選手)「大吉の予感しかしない。マジで」(藤波家)「せーの」(母の千夏・ちかさん)「ほらお母さん1番の大吉」(父の俊一・としかずさん)「大吉」(藤波選手)「末吉…交換しよう!もう一回、もう一回だけ、もう一回だけ!」
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初詣のおみくじでも“負けず嫌い”の一面を見せた女子レスリング53キロ級、三重県四日市市出身の藤波朱理選手。年末年始は実家に帰り、元日は家族と地元の諏訪神社に参拝しました。
(藤波選手 2020年4月当時)「次のパリオリンピックで、自分が選手としてオリンピックに参加して、そこで金メダルを取れたら…それが一番の夢です」
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4年前のCBCテレビ『チャント!』の取材から「パリオリンピックで金メダル」という夢を語る藤波選手。
去年は9月に開催された世界選手権で優勝し、見事パリオリンピック代表内定を決めました。さらに中国・杭州で去年10月に開催されたアジア大会では、1ポイントも奪われることなく完全優勝。公式戦連勝記録は現在133に伸ばしています。(藤波選手)「(2023年は)パリオリンピックの代表権を取ることができて、夢のスタートラインに立てたなという1年でした」
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オリンピックイヤーの2024年の練習は、3日から母校の三重県立いなべ総合学園高校で始まりました。
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父でコーチの俊一さんはおととし、藤波選手の日本体育大学への進学を機に、ともに上京。「娘の夢は自分の夢」と献身的なサポートを続けています。(俊一さん)「パリオリンピックで金メダルを獲得して、生涯忘れられないような年にしていきたい。負けることはないと思っていますから」
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そして母・千夏さんも。ことし3月から藤波選手のいる東京へ行き、食事や身の回りのサポートをします。(千夏さん)「パリまでそんなに時間がないと思うんですけれど、できることを精一杯やりたいと思ってます」
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(藤波選手)「本当に心強いですし、それも金メダルを取るために来てくれるので、やるかやらないかは自分次第だと思うので、しっかりサポートに感謝して、やれることをやりたいです」家族全員で目指す「パリオリンピックで金メダル」。
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藤波選手は地元での初練習を終えると、翌4日には東京で3日間の日本代表合宿に参加しました。そんなあわただしい新年を送っていましたが、8日には再び三重に。去年11月11日に20歳を迎えた藤波選手がどうしても参加したい会がありました。
(藤波選手)「あー!久しぶり」三重県四日市市のホテルで開かれた中学校の同窓会です。昼に行われた20歳を祝う会(旧成人式)には参加できませんでしたが、夜の同窓会のためだけに、急いで東京から三重に戻ってきました。
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「いえーーーーい!」久しぶりの友人たちとの再会に超ノリノリ。(藤波選手)「久しぶりすぎて。中学卒業ぶりに会う子がほとんどなんですけど、変わってないけれどなんか面白い。最高に楽しいです」
藤波選手をよく知る友人たちは。(中学時代の友人)「いや、もう小さいときから強かったんですけれど、地域の相撲大会で投げられたことがあります」(中学時代の友人)「結構ぶっ飛んでいるよね。『今から夜景見に行こう』とか、急に『温泉行こう』とか(誘ってくる)。でもそれでも行こうと思えるくらい魅力的だと思います」
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さらに3年間、体育の授業を見てきた濱口先生は。(中学3年間体育の授業を担当・濱口英美先生)「誰にでも愛されて、本当にクラスであったり授業であったり、いろいろな場面でムードメーカー的な子でしたね。もう見ての通り負けず嫌いなので、どの教科も頑張る。世界で活躍するために英語を一番頑張っていたみたいです」
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なんと中学時代から世界を見据えていました。
そして…「パリオリンピック内定 令和が生んだレスリングモンスター 藤波朱理~!」藤波選手は余興でのクイズの司会を任されることに。(藤波選手)「1年生の合唱コンクールで3組が歌った歌は何だったでしょうか?」
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シンキングタイムでは…(藤波選手)「みんな話し合って話し合って~!」しっかり盛り上げるなど、ムードメーカーな一面も。
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(友人)「素晴らしかったです。さすがです。優勝!大優勝!」(藤波選手)「すごく楽しい時間を過ごせました。本当に中学校の頃から、パリオリンピックと言ってたので、それをみんなに応援してもらってすごく嬉しかったです」厳しいレスリングの練習を少しだけ忘れさせてくれた友人とのひととき。翌朝には地元を離れ、再び練習漬けの日々に戻りました。
あわただしい年明けを送った藤波選手の今年の一字は。(藤波選手)「金です!金メダルの金。2024年のためにやってきたと言っても過言ではないので、今まで生きてきた中で最高の1年にしたい、絶対にしたいって思います」
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家族、友人、まわりの人からの応援を受け、夢に描いたパリオリンピック金メダルに挑みます。

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