札幌平岸高書道部…楽しみながら感性磨いて道学生書道展覧会団体賞最優秀校に…みんなでやろうトライ報知

札幌平岸高の書道部が、昨年12月の北海道学生書道展覧会で初の団体賞最優秀校に選ばれ、今月5~8日に札幌市民ギャラリーで作品が展示された。昨年は2人が“北海道選抜”として全国高校総合文化祭(鹿児島県)に参加したほか、数々の書道展で相次ぐ入賞。輝かしい実績を積み重ね、きょう11日は「書っ!パフォーマンス」(札幌市民ギャラリー)と銘打ったイベントで「書」の魅力を発信する。
集中力を研ぎ澄まし、ダイナミックに筆を振り下ろす。真っ白な紙にほとばしる情熱。果たして、どんな大作が―。11日に開催される「書っ!パフォーマンス」。札幌平岸高書道部の太田幽琳顧問(53)は「一人一人の技術が高くなければ、いいパフォーマンスにはならない。見る人を楽しませる迫力を」と期待感をにじませた。
輝かしい実績を積み重ねて新年を迎えた。昨春はセンバツ甲子園の校名プラカードに揮毫(きごう)する大役を任され、3人の部員がクラーク、大阪桐蔭、智弁和歌山の3校を担当した。昨夏の全国高校総合文化祭に2人が道代表として参加したほか、数々の書道展で入賞ラッシュ。12月には北海道学生書道展覧会で初の団体最優秀校に輝き、個人賞も合わせて今月5~8日に札幌市民ギャラリーで作品が展示された。
次々と作品提出の期限が迫るため、年間スケジュールは隙間がない。その中で、10月には特別な力を得る機会があった。日本書道文化協会が全国に書家を派遣する事業で、創玄書道会の室井玄聳会長が同校を訪れ“特別授業”を実施。巨匠の揮毫に刺激を受け、合作にも挑戦した。貴重な経験で創作意欲は増すばかりだ。
植松歩楽部長は「やっていくうちにうまくなっているのが分かり、作品の幅が広がっていく」、安田結香副部長も「スポーツは勝ち負けが決まれば終わりだけど、書道は自分が納得するまで何枚でも書ける」。自主的に計画を立て、誰もが楽しみながら感性を磨いている。(石井睦)
◆「書っ!パフォーマンス」 11日午後1時から札幌市民ギャラリー(札幌市中央区南2東6)で。入場無料。午後1時50分からは書道ワークショップで、実際に大きな筆で字を書いたり、パフォーマンスに出演した高校生からアドバイスを受けながら書き初めも体験できる。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする